この記事では、iPhone&iPad向けの画面録画(収録)アプリ「Record it!」の使い方を解説していきます。

もし「Record it! って何?」という場合は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

基本的な画面録画方法

まずは細かな設定は飛ばして、基本的な録画の仕方から解説していきますね。

アプリを開いたら最初に、真ん中のボタンをタップします。

Record it! の録画開始ボタン。

Record it! が選択されているのが確認して、「ブロードキャストを開始」をタップすれば画面録画が開始されます。

録音インターフェース。

外部音声(自分の声など)を画面録画と合わせて録音したい場合は、「ブロードキャストを開始」をタップする前に、マイクアイコンをタップして、マイクを「オン」にしておきます。

マイクをオンに設定した状態。

ただし、マイクの音を拾いたい時は、外部マイクを使ってください。

現時点ではiPhoneやiPadの内蔵マイクの音は拾えない仕様となっています。(筆者のデバイス上では)

イヤホンに付属しているマイクでも大丈夫です。

画面を録画するだけでなく、内部音声(録画中に再生されている動画や音楽などの音声)も録音したい場合は、マイクの音を拾う時と同様に外部マイクを接続してください。

録画を終了する場合は、左上の時間(赤くなっている場所)をタップして、「停止」を選択すればOKです。

スマートフォンの画面上で現在の時間を強調する赤い矢印。

Record it!のアプリ上に表示されている「Stop Recording」からも録画を停止できます。

Record it!の強調された録画停止ボタン。

録画した動画は、録画を停止することで自動的にアプリ内に保存されるようになっています。

保存された動画はアプリ下部の「My Recordings」から一覧を確認できます。

録画アプリ「Record it!」のインターフェース。

「My Recordings」からApple純正の写真(動画)アプリへ移動したい場合は、移動させたい動画を選択して、「Share」をタップして、

Record it!のシェアボタン。

続けて「Camera Roll」をタップすればOKです。

カメラロール、その他のアプリ、YouTubeの3つのアイコン。

「Video saved to camera roll!」と表示されれば、問題なく保存できているはずです。

ビデオがカメラロールに保存されたことを知らせる通知。

以上が基本的な画面録画の流れです。

録画設定の解説と設定方法

解像度 1080p HD、ビットレート 12Mbps、フレームレート 24fps などのビデオ設定が表示されたスマートフォン画面。

録画設定には以下の3つがあります。

  1. Resolution(解像度)
  2. Bitrate(ビットレート)
  3. Frame rate(フレームレート)

それぞれの項目をタップすることで、数値を変更できます。

フレームレートの設定メニュー。

ResolutionとBitrateに関しては、デバイスの容量に余裕がない場合を除いては、一番高い数値に設定にしておけばいいかと思います。

そうすることでより質の高い動画を録画できます。

Resolution → 1080p(HD), Bitrate → 12Mbps

※ 無料版の場合は、高い解像度を選択できない上に、録画の時間制限があります。正直、無料版は全く使い物にならないのでProバージョン(有料版)を購入することをおすすめします。

本記事はRecord it!の制作会社から依頼されて執筆していません。僕が今まで使った画面録画アプリの中で一番優秀で、おすすめしたいという思いのもと執筆しています。

Frame rateは他とは違って、少し考える必要があります。

まず、「Frame rateとは何か?」をしておきましょう。

フレームレート は、動画において、単位時間あたりに処理させるフレームすなわち「コマ」の数を示す、頻度の数値である。

Wikipediaより

動画ってそもそも画像の集まりなんですよね。

パラパラ漫画をイメージしてもらえば分かりやすいかと思います。

フレームレートに「FPS」という単位が使われるんですけど、

例えば、30fpsなら1秒間の動画が30枚の画像で構成されていると思ってもらえればOKです。

よく使われるフレームレートは以下の通りです。

  • 24fps
  • 25fps
  • 30fps
  • 50fps
  • 60fps

Record it! ではこれら全てのフレームレートに対応しています。

ただし、25fpsと50fpsはヨーロッパを中心としたPALという映像信号の規格を採用している地域のみで使われるので、

日本で使う場合は24fps、30fps、60fpsがほとんど。

これらの3つをサクッと解説すると以下のような感じです。

  • 24fps = 映画でよく使われている
  • 30fps = テレビ番組やCMなど、最も幅広く使われている
  • 60fps = 動画をスローモーションにしたい時

個人的にはシネマティック感を出したいので24fpsで動画を撮影する場合が多いです。

一般的には30fpsが多いかと思いますが。

ただ、Record it!の場合は、動画を撮影というよりも、画面録画なので何を録画するかによってフレームレートを変更する必要があります。

録画する対象が30fpsなら設定を30fpsにする必要がありますし、

対象が24fpsなら設定を24fpsにする必要があります。

その理由は、例えば、Record it!のアプリ上で30fpsに設定して、24fpsの動画を録画しようとすると、6コマ分足りないので「コマ落ち」という現象が起きてしまうからです。

コマ落ちが起こると、その足りない箇所では映像が途切れてしまいます。

これは避けたいですよね。

録画の対象がどのフレームレートか定かではない場合、録画本番前に一度試しに違うフレームレートで録画してみることをおすすめします。

録画した動画を削除する方法

録画した動画は自動的にアプリ内に保存されると前述しました。

それに関しては便利なのですが、Record it!を何度も使っていると動画がどんどん溜まってきてしまって、いつの間にかスマホの容量がいっぱいということが起こります。

なので定期的に不要になった動画は削除しておきましょう。

まずは「My Recordings」をタップして録画一覧を表示します。

録画アプリ「Record it!」のインターフェース。

右上の「Edit」をタップして、削除したい録画を選択します。(複数選択可)

「My Recordings」内で強調された「編集」ボタン。

選択が完了したら、画面下の「Delete(削除)」をタップして、

「削除」アイコン。

「Delete」をタップすれば削除が完了です。

「削除」オプションを含むポップアップを表示する画面録画インターフェイス。

Record it!では録画した動画の名前を変更できるようになっていますが、名前を変更すると、カメラロール(写真アプリ)に保存や他の場所にシェアする時にエラーが発生する可能性があります。 よって、できる限り名前の変更は避けるようにしてください。

Face Camの使い方

Face CamはRecord it!を使って録画したものにリアクション(反応)を追加できる機能です。

これはテレビ番組のワイプ(芸能人がVTRにリアクションしている様子を小さく映している箇所)のようなものです。

Face Camを使う場合はまず、トップ画面にある「Face Cam」をタップします。

Face Cam、Commentary、My Recordingsの3つのボタンを備えた録画アプリのインターフェース。

次に、リアクションを加えたい動画をどこから持ってくる(インポートする)かを選択します。

  1. My Recordings(Record it! で事前に録画した動画)
  2. Camera Roll(カメラロール、Apple純正の写真アプリ)
  3. React to YouTube video(YouTube動画)
ビデオソースオプションを表示するユーザーインターフェイス。

My Recordings内の動画にリアクションを加える方法

1. My Recordingsから動画を選択する

My Recordingsから動画を選択。

2. 画面下部にある赤い再生ボタンを押して動画を再生する

画面下部にある赤い再生ボタン。

3. 動画を見てリアクション(反応)を加える(自動的に音声も録音される)

動画にリアクション(反応)を加えている様子。

4. もう一度同じボタンをタップすれば録画が終了します。

強調された録画停止ボタン。

ワイプの位置とサイズを変更する

Face Camでは右側にある2つのアイコンからワイプの位置とサイズを変更できます。

ワイプの位置とサイズを変更するためのボタン。

上のアイコンをタップするとワイプを別の角に移動できます。

下のアイコンをタップするとワイプの大きさを3段階で変更できます。

これは撮影前と後、両方で変更可能となっています。

録画したリアクション動画を保存する

録画したリアクション動画を保存したい場合は、「Share」をタップして保存先(エクスポート先)を選択してください。

画面下部にある強調された共有ボタン。
カメラロール、その他のアプリ、YouTube というラベルが付いた3つの円形アイコン。

カメラロール内の動画リアクションを加える方法

カメラロールから動画を選択する場合も先ほどと手順とやり方は同じです。

カメラロールからリアクションを加えたい動画を選択して、先ほどと同じように、録画・保存をしてください。

YouTube動画にリアクションを加える方法

YouTube動画の場合は、リアクションを加えたい動画のURL(リンク)を貼り付けます。

「Enter YouTube URL(YouTubeのURLを入力)」の下の検索窓にリンクを貼り付けるのですが、ここではエラーのせいなのか、文字が表示されません。

YouTube URL入力フィールドの下に「動画を検索」と「URLを取得する方法」のボタンがあるインターフェイス。

この検索窓にはデフォルトで何かしらの文字がはじめから入力されているようなので、

まずはバックスペースキーで検索窓を空っぽにしてから貼り付け(Paste)をしてください。

空のテキストフィールドにURLを貼り付けている様子。

この時に文字は表示されませんが、ちゃんとURLが入力されていますので、気にせず「Search video(動画を検索する)」をタップしてください。

URLが正しければ、対象の動画が表示されますので先ほどと同じように、録画・保存をすればOKです。

Commentaryの機能について

Face Cam と Commentary というラベルの付いた2つのボタン。

Commentaryは、「解説」という意味です。

この機能は、さっきのFace Camの自撮り機能を省いたような感じの機能で、別の動画に音声を加える機能です。

言ってしまえば、ただの「ボイスオーバー機能」です。

My Recordingsの録画とカメラロール内の動画のみに対応しています。

ボイスオーバーなら動画編集アプリに備わっているボイスオーバー機能の方が優秀なので、そちらを利用することをおすすめします。

編集機能について

Record it! の動画編集インターフェイス。

Record it! には、カットやスピードの変更など、簡単な編集機能が備わっています。

ただし、おまけ程度の編集機能しかないので、動画の編集は専用のアプリですることをおすすめします。

動画編集アプリの方が細かな編集ができますし、

編集中に何らかのバグやミスが起きて動画の一部を失ってしまった場合でも、Record it!に元のデータがあれば録画し直す必要がなくなります。

つまり、元のデータをRecord it!内でバックアップとして保存しておけます。

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