このページは、次のように考えている方におすすめです。
- iPhoneで動画編集をしたいけど、どのアプリが使いやすいんだろう…
- iPhone・iPadで動画編集しようと思ってるんだけど、アプリがありすぎてどれを選べばいいかわからない…
- 動画編集は初めてだから、とりあえず無料の動画編集アプリを教えてほしいな
- これから動画でガッツリお金を稼いでいきたいから、本格的な動画編集アプリを教えてほしいな
これからiPhoneで動画編集をはじめようと思って、App StoreやGoogleで「iPhone 動画編集アプリ おすすめ」みたいな感じで検索してみても選択肢がありすぎて迷ってしまいますよね。
この記事では、つの動画編集アプリに絞って、それぞれの特徴・料金・どんな人に向いているかなど、ていねいに分かりやすく紹介していきます。
ここで紹介する6つさえおさえておけばOKです!(30個ほどの動画編集アプリを実際に使ってみました)
他の動画編集アプリについてのWebサイトや動画を見る必要はありません。
動画編集アプリ選びに時間をたくさん使うより、動画をつくることに力を注ぐことをおすすめします。
6つ動画編集アプリそれぞれの基本的な情報をここで知って、自分の目的にあったiPhone・iPad用の動画編集アプリを選んでみましょう!
この記事に書かれている情報は、執筆時点での情報です。今後のアップデート等でアプリの機能や価格などが変更されている可能性があります。ご了承ください。
クリックできるもくじ
Apple純正の”シンプルな”動画編集アプリ「Clips(クリップス)」
「Clips」の特徴
「Clips」は「iMovie」と同じく、Apple純正の動画編集アプリです。
「iMovie」と比べると「Clips」はよりシンプルで、カンタンな動画を作るのに向いています
SNSで気軽にシェアをするための動画を作りたい時に最適。
「ライブタイトル」という機能を使えば、iPhoneやiPadに向かって話しかけるだけで、字幕を自動挿入できる。
iPhone Xシリーズからは、背景をリアルタイムに合成できる「シーン」が利用可能。
「シーン」機能のApple公式サイトのカンタンな説明は以下の通り。
「セルフィーシーン」が、Clipsをますます楽しいものにします。TrueDepthカメラを使って、美しくアニメーション化された風景や、マッドサイエンティストの実験室の中にあなたを登場させてみませんか。ディズニー/ピクサーによる「インクレディブル・ファミリー」のオープニングのアクションシーンに飛び込むことだってできます。それぞれのシーンでは全方位を360度見渡せるので、デバイスをどのように動かしても、あなたの周囲のシーンがその動きについていきます。一段と大きくなった新しいiPad Proのディスプレイでは、一つひとつの「セルフィーシーン」がより大きく映し出されるので、臨場感がさらに高まります。
Apple
他にも、「オーバーレイ」という、文字や図形、絵文字を加える機能や
「ポスター」という、テキストを変えるだけでおしゃれな良い感じの動画を作ることができる機能も備わっています。
また、数は多くないですが、フィルターやサウンドトラックも使えます。
「Clips」の価格
完全無料。
「Clips」の長所
- 気軽に動画を作れる
- 動画作りが楽しい
- 使い方を短時間でマスターできる
「Clips」の短所
- iMovieと比べてもさらに機能が少なく、できることが限られている
「Clips」はこんな人におすすめ
- SNSで気軽に動画をシェアしたい人
- 友達や家族にサッと動画をシェアしたい人
- 動画作りを楽しみたい人
爆速で動画を作れる動画編集アプリ「GoPro App (Quik)」
「GoPro App (Quik)」の特徴
「GoPro App (Quik)」は、アクションカメラで有名なGoProが作った動画編集アプリです。
アクションカメラとは、アクティブスポーツの動画撮影を目的とした、頑丈で防水設計のの小型軽量デジタルビデオカメラ。
GoProを持っていなくても大丈夫。スマホ用の動画編集アプリとして使えます。
この動画編集アプリはもともと、2つのアプリ「GoPro App(主にGoProを操作するアプリ)」と「Quik(動画編集アプリ)」別々のアプリとして使われていました。
しかし、より使いやすくするために、2019年7月に2つのアプリが統合されました。
そのため、念のために「GoPro App(Quik)」と書きました。
「GoPro App(Quik)」の最大の特徴は、写真や動画を追加し、好きな音楽を選択するだけで自動でおしゃれな動画を作ることができることです。
試しにベトナム旅行で撮った写真と動画を使ってカンタンな動画を作ってみました。制作にかかった時間はトータルで5分程度です。
GoPro App(Quik)に入っている豊富な音楽やエフェクトのテンプレートが無料で利用できます。
もし興味があれば、このQuikの紹介動画も確認してみてください。(日本語字幕あり)
「GoPro App (Quik)」の価格
基本的に無料。
GoPro Plus(月額600円)に登録すると無制限のクラウド ストレージ、破損したカメラの交換補償といったサービスを利用可能。
「GoPro App (Quik)」の長所
- 自動編集のおかげで、おしゃれな動画を一瞬で作ることができる
- カンタンにおしゃれな動画を作ることができて動画の楽しさを知ることができる
- 動画編集の知識が必要ない
- アスペクト比を変更できる(16:9、1:1、9:16、4:3)
「GoPro App (Quik)」の短所
- 細かな編集作業はできない
「GoPro App (Quik)」はこんな人におすすめ
- 動画編集の知識はないけど、とりあえず動画を作ってみたい人
- できるだけ動画に時間をかけたくない人
- SNSでサッと動画をシェアしたい人
カンタンでオールマイティーな動画編集アプリ「InShot(インショット)」
「InShot」の特徴
「InShot」は、無料(制限あり)の動画編集アプリの中でトップクラスに機能が豊富。
おそらく現時点では、スマホ用の動画編集アプリ人気No.1!
基本的な動画編集機能が一式そろっていて、操作方法もシンプルでわかりやすいです。
カンタンなYouTube動画であれば、動画編集知識があんまりなくてもこのアプリだけで作れます。
有料版(InShot Pro)にアップグレードすれば、素材や加工のチョイスがグーンと広がり、クオリティの高い動画、プロっぽい動画を作成可能。
「InShot」の価格
無料ダウンロード。
InShot Pro(有料版)
全ての有料トランジション、エフェクト、ステッカーなどへのアクセス。InShotロゴと広告の非表示。
- 450円/月
- 1,400円/年(7日間の無料トライアル付き)
- 4,200円/永久会員
その他、フィルターやステッカーを個別で購入可。
「InShot」の長所
- 機能豊富なのにもかかわらず、動画初心者でも戸惑うことなく操作可能
- アスペクト比の選択肢が多い
「InShot」の短所
- 中級者以上だと物足りない(カラーグレーディングツールや複数レイヤー、キーフレームなどの機能がない)
- InShotのロゴ(ウォーターマーク)を非表示にするには最低360円支払う必要がある
- 少し日本語がおかしい箇所がある(意味は理解できるレベル)
「InShot」はこんな人におすすめ
- 動画初心者
- これからYouTube等、動画投稿を始めたい人
直感的かつパワフルな動画編集アプリ「KineMaster(キネマスター)」
「KineMaster(キネマスター)」の特徴
KineMaster(キネマスター)は、直感的かつパワフルで多機能な機能を備えている動画編集アプリです。iPhoneやiPadだけじゃなく、Androidスマホにも対応。
ここまで紹介してきた動画編集アプリにはない機能がたくさんあり、動画編集に慣れてさえいれば、ハイクオリティーな動画をサクッと作れる。
主に以下のような機能がKineMasterの特徴。
- ビデオ、静止画、スタンプ、エフェクト、テキストや手描き向きのマルチレイヤー
- マルチトラックオーディオ(同時に8つ以上のオーディオトラックを再生可能)
- スピードを0.25倍から最大16倍まで調整可能
- クロマキー合成(特定の色の成分から映像の一部を透明にし、そこに別の映像を合成する技術)のサポート。
「KineMaster(キネマスター)」の価格
ダウンロード無料。
KineMaster プレミアム(有料版)
- ウォーターマーク(KineMasterのロゴ)除去
- 1000+プレミアムアセット
- プレミアム機能をサポート
3,500円/年(7日間の無料お試し期間あり), 600/月
その他、個別購入あり。
「KineMaster(キネマスター)」の長所
- 機能が豊富かつ操作が直感的で操作方法がわかりやすい
- チュートリアルが豊富で学びやすい(KineMasterの公式YouTubeチャンネルの動画は日本語字幕あり)
「KineMaster(キネマスター)」の短所
- 無料版だとKineMasterのロゴ(ウォーターマーク)が表示される
- アスペクト比のチョイスが少なめ(16:9、1:1、9:16)
- 編集の途中で動画のアスペクト比を変えることができない
- 買い切りではない、サブスクリプション型(長期で使うと価格が高い)
「KineMaster(キネマスター)」はこんな人におすすめ
- 動画編集に慣れて、もう一歩上の動画を作りたい人
最強の動画編集アプリ「LumaFusion(ルマフュージョン)」
「LumaFusion」の特徴
「LumaFusion」は、世界中のプロの動画クリエイターから愛されているプロ仕様の動画編集アプリです。
2019年6月に大幅にアップデートされ、現時点では最強のスマホ・タブレット用の動画編集アプリ。パソコンの動画編集ソフトに引けを取らないクオリティの高さを誇っています。
正直、iPhone&iPadのアプリでここまでできるとパソコンいらないんじゃないかなって思います。とうとうここまできたかと。
ほとんどの人にとっては「LumaFusion」だけで十分かと思います。クオリティの高いYouTube動画も編集スキルさえあれば作れます。
「LumaFusion」の価格
3,600円(買い切り、一回のみの支払い)
「LumaFusion」の長所
- 機能が充実している(高性能な色調補正ツール、マルチレイヤー、マルチトラックオーディオ、キーフレーム、さまざまなアスペクト比やフレームレートに対応など)
- 4Kのクリップを複数を取り込んでもサクサク動く+マグネティックタイムラインなどを採用している+動画書き出しの速度が早いことにより作業が捗る
「LumaFusion」の短所
- 機能があり過ぎて使いこなすまでにちょっと時間がかかる
- 価格がやや高め
「LumaFusion」はこんな人におすすめ
- 動画編集に慣れている中級者以上
- プロ並みのクオリティの高い動画を作りたい人
- 周りと差をつけたい人
Adobeファンにおすすめの動画編集アプリ「Adobe Premiere Rush(アドビ・プレミア・ラッシュ)」
「Adobe Premiere Rush」の特徴
「Adobe Premiere Rush」は、アドビ(プロフェッショナル向け画像編集ソフトウェア、Photoshopなどで有名な会社)が2018年10月にリリースした動画編集アプリです。
最大の特徴はクラウドストレージを経由して同期することでマルチデバイス、マルチプラットフォームで利用できること。
つまり、iPhoneやiPad、パソコンといった複数のデバイスで同じ動画を編集できる。
アドビの公式サイトでは、「SNSで大旋風を巻き起こす」と表現していることから、SNS用の動画を作るのが主な目的。
そのため、ガッツリと編集というよりもサクッと編集するのに向いている。
「Adobe Premiere Rush」の価格
スタータープランなら、書き出し3回までと2GBのクラウドストレージが無料で利用できる。
単体プラン(書き出し回数無制限、100GBのクラウドストレージ[10TBまでアップグレード可能])は月額1,078円。
Creative Cloudコンプリートプランに加入していれば無料で利用可。
「Adobe Premiere Rush」の長所
- マルチプラットフォームに対応(複数のデバイスで編集可能)
「Adobe Premiere Rush」の短所
- 他の動画編集アプリと比べると価格が高い
- 複雑な編集には向いていない
「Adobe Premiere Rush」はこんな人におすすめ
- すでにCreative Cloudコンプリートプランに加入している人
- アドビファン
まとめ
iPhoneやiPadで動画編集をするのであれば、この記事で紹介した動画編集アプリから自分に合ったものを選べばOKです。
動画編集アプリ選びにあまり時間をかけないことをおすすめします。それよりも動画づくりに時間をかけてください。
動画を作っていくうちに「これをやりたいな、こんな機能がほしいな」というのが必ず出てきます。そういう自分のニーズ、目的に合わせてアプリを選んでいくのが正しい動画編集アプリの選び方だと思います。
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