このページは、次のように考えている方におすすめです。
- Aputure AL-MC(Aputure MC)っていうRGB LEDライトが気になっているんだけど、買う価値はあるのかな?
- 動画撮影におすすめのLEDライトを教えてほしい
- RGBライトはどんな使い方をすればいいのかよくわからない
これまで動画撮影用のLEDライトはいくつか使ってきましたが、この記事で紹介する小型RGB LEDライト「Aputure MC」は個人的な満足度NO.1。
勢いで2つ買ってしまいましたが、今では動画撮影するときに手元にないと不安になってしまうほど活躍してくれています。
この記事では「Aputure MC」の特徴や具体的な使用例、実際に使った感想などを分かりやすくお伝えしていきます。
普段はあんまり機材関連のレビュー記事は書かないのですが、かなり気に入ったので今回はレビュー記事を書いてみることにしました。
Aputure MCをざっくりと知りたい方向けに動画を作ってみましたので、あわせてどうぞ。
※ 当ページはPRを含みます。
もくじ
Aputure MCの特徴・機能
Aputure MC(AL-MC)は、これまでの小型RGB LEDライトを一掃するくらい優れた特徴や機能を持っています。
それらを一通りお伝えしていきますね。
色相・彩度・明度を細かく調節可能
Aputure MCでは、色相(Hue)・彩度(Saturation)・明度(Intensity)を細かく調節することが可能です。
色相は360°に対応しているため、赤・青・緑・黄・紫・ピンクなど、いわゆる「フルカラー」で色を表現することが可能となっています。
彩度は「色の鮮やかさ」。100段階で調節できます。
明度に関しても100段階で細かく調節することが可能。
公式サイトの情報によると、ライトからの距離が 1m だと100 luxなので、キーライト(メインの照明)として使わない限りは、いろんな用途に使える明るさであると言えます。
色温度も幅広く対応
Aputure MCは、3200K〜6500Kの色温度に対応しています。
ここまでの幅広さなら普通に撮影するのであれば困ることはないはずです。
LEDディスプレイ内蔵で設定値が分かりやすい
Aputure MC本体の上部には、小さなLEDディスプレイが内蔵されていて、現在の設定値が一目で確認できるようになっています。
バッテリー残量も表示されるのはナイスですね!
バッテリーは長時間持ちで心配要らず
Aputure MCにはリチウムポリマー電池が内蔵されていて、最小光量で15時間、最大光量でも2時間連続点灯が可能。
充電時間はUSB PD(高速充電)だと1.5時間、従来型のUSB DC 5V/2Aだと2時間とかなり短め。
長持ちするバッテリー+短い充電時間のおかげで、充電のし忘れさえしなければ困ることはないかと思います。
USB Type-Cを採用しているので、既に同じタイプのUSBを採用しているデバイスをお持ちであれば、余計なケーブルを用意しなくて済むのは嬉しいですね。
ワイヤレス充電にも対応しています。
CRI と TLCI が高い
CRI(演色評価数)とは、自然光源と比較して、最も自然に(現実的に)物体の色を表示する光源の能力の測定値のこと。
CRIの数値は0~100で表現されるのですが、数値が高くなればなるほど、より良い色(自然な色)となり、低くなると、より悪い色に見えます。
CRI値が95を超える場合、そのライトは優れていると言えます。
Aputure MCのCRI値は「96+」となっているのでかなり高いことが分かります。
TLCIとは、欧州放送連盟(EBU)によって定められた、スタジオ照明と照明器具の新しい評価基準。
CRIと比較すると、こちらの方がより正確に性能を評価できます。
TLCIも0〜100で表すことができて、Aputure MCのTLCI値は脅威の「97+」。
全く問題はなさそうですね。
アプリで操作可能
Aputure MCは、Sidus Link(サイダス・リンク)というAputureのLEDライトを操作できるアプリに対応しているので、スマホを使って遠隔操作することが可能です。(アプリは無料で利用可)
その場から移動することなく、カメラモニターを見ながら調節できるのは、かなりの時間節約になるので大助かりな機能です。
最長400mまで遠隔で操作できるようです。
「カラーピッカー」で好きな色を再現
これは僕に衝撃を与えた機能。
好きなモノをスマホカメラで撮影することで、アプリがそのモノの色を自動認識してくれて、その色をAputure MC側で再現してくれるという近未来的な機能となっています。
その日の服のコーディネートに合わせたり、他のライトとの統一性を保つことができるので意外と便利ですよ。
純正ディフューザーが付属しており、柔らかい光を作り出せる
Aputure MCには、シリコン製のディフューザーが付属しているので、柔らかな光を作り出せます。
マグネット内蔵でさまざまな箇所に取り付け可能
Aputure MCの裏面の両端には強力なマグネットが付いているので、いろんなところにサッと取り付けて使うことができます。
エフェクトが豊富(FXモード)
FXモードはAputureの他のLEDライトにもあったりするのですが、MCでも同じように9種類のエフェクトを使うことができます。
各エフェクトによって光のパターンや色が時間と共に変化します。
エフェクトの一覧は以下の通り。
- パパラッチ
- 花火
- 壊れた照明
- TV
- 火
- パーティー
- パトカー
- 雷
- 脈拍(パルス)
Aputure MCの付属品
Aputure MCは本体以外に以下の付属品がついてきます。
- シリコンディフューザー
- キャリーケース(カラビナフック付き)
- 充電用USB-Cケーブル
- マジックテープ
- 取扱説明書(英語)
Aputure MCはどんな時に便利?
多くの機能を兼ね備えているAputure MC。機能性が高くても実際に動画(写真)撮影で活躍してくれないと意味がないですよね。
僕は普段、Aputure MCを以下のような用途で使っています。
フィルライトとして使用
Aputure MCの底には1/4インチネジの穴があるので、ライトスタンドや三脚に取り付けられるようになっています。
僕はシリコンディフューザーをつけて、ライトスタンドにのせてフィルライトとして使っています。
フィルライトとは、キーライト(メインの照明)によって発生する濃すぎる影を薄くする(和らげる)役目を果たすライトのこと
キーライトのみとキーライト+フィルライトの比較をすると以下のような感じです。
ちょっとした違いですが、フィルライトがないと、キーライトが当たっていない箇所の顔や首に影が濃く出過ぎてしまいます。(深刻な感じに見えてしまう)
Aputure MCの光量は25%に設定して撮影しました。
バックライト(ヘアライト)として使用
僕はAputure MCを2つ持っているので、残りの1つはバックライト(ヘアライト)として使うこともあります。
こちらはあえてディフューザーをつけずに、ハードなライトで後ろから照らしています。
バックライトがある方が頭から肩にかけて、輪郭がしっかりと出て背景との差が際立っているのがわかります。
キーライト・フィルライト・バックライトを使った照明テクニックは「三点照明」と呼ばれています。
モノに「映え」要素を追加
Aputure MCはRGBライトなので、”映える”写真や動画を撮影するときにRGBの色を追加することで、その良さを活かせます。
これだけで見た目がガラッと変わりますよね。アイディア次第で活躍してくれそうです。
Aputure MCの個人的評価・感想
最後に僕個人の評価・感想をお伝えして終わりにしたいと思います。
Aputure MCの総合評価は、10点満点中9点。
ここまでAputure MCを褒めちぎってきたのにも関わらず、最高評価にしなかった理由は、「価格」。
僕がAmazonで購入した時は、1個で15,000円でした。
ここまで紹介してきた機能を考慮すると妥当ですが、やはり気軽に手を出せる価格ではありません。
Aputure(アプチャー)というブランド自体は映像業界で人気が高く、信頼できるのですが、この製品の耐久性はよくわからないというのがやや不安。
耐久性に問題がなければ、5年、10年と長期に渡って活躍してくれることは間違いないなのですが。
壊れないことを願っています。
Aputure MCを実際に購入し、使ってみて一番思うことは、Aputure MCは、「キーライトは持っていて、追加で照明が欲しいと思っている方」にピッタリのLEDライトだということです。