このページは、次のように考えている方におすすめです。
- 動画をつくりたいけど縦と横、どっちの向きで撮ればいいの?
- 縦型動画と横型動画のそれぞれのメリット・デメリットは何?
この記事を書く前に、僕は以下のことをやってみました。
- 50を超える国内外の動画・ブログを通して縦型動画・横型動画について学んだ
- それらのブログや動画のコメントを読みあさり、いろんな意見があることを学んだ
- 実際にいくつか縦型と横型の動画を作ってYouTube、インスタグラムに投稿した
この記事を読み終えることで、過去の僕のように時間をかけて悩むことなく、最短で「縦長・横長動画のどっちを作ればいいの?」という悩みを解決できます。
クリックできるもくじ
縦型動画か横型動画かを決める時に考えるべき2つのこと
縦型動画か横型動画かを決めるためには、以下の2つのことを頭に入れておく必要があります。
- 縦型・横型動画のそれぞれのメリットとデメリット
- どの動画共有サイト(アプリ)で動画を投稿するか
この2つを理解し、自分のスタイルに当てはめて考えてみることがとても重要です。
縦型・横型動画、それぞれのメリットとデメリット
縦型と横型の動画のそれぞれのメリット・デメリットを見ていく前に、まず理解しておきたいことがあります。
それは、
縦型動画の人気が年々高まっているということ。
今や、動画の50%以上はスマホで視聴されています。
この割合は今後も増えていくことが予想され、「スマホ(モバイル)ファースト」の考えが加速していきます。
わざわざ縦型動画が年々人気になってきているということを書いた理由は、
縦型動画と聞くと、そのメリットを考えず、デメリットのみにフォーカスして縦型動画を嫌う人が意外と多いからです。
海外では「縦型動画症候群(vertical video syndrome)」という言葉が生まれたほどです。
普段からテレビや映画、パソコン(横長の映像)をみる時間が多い人ほど縦型動画を嫌う傾向があります。
これから動画で稼ぎたい・人気になりたいなら個人的な好みで選ぶより、柔軟な考え方を持ち、目的にそって選ぶことが大切です。
縦型動画のメリット
- SNSのタイムラインで大きく表示される
- スマホで全画面でみてもらえる可能性が高い
- 背景をあまり気にしなくていい
- 集中して見てもらいやすい
もう少し詳しくみていきましょう!
SNSのタイムラインで大きく表示される
下の2つの画像を見比べてみてください。
SNS(特にインスタグラムとフェイスブック)のタイムライン(フォローしている人の投稿を時系列で見れる画面)上だと、横長の動画に比べて、縦長の動画は大きく表示されます。
これの何がメリットかというと、
「動画に注目してもらいやすい」ということ。
あなたがインスタグラムやツイッターのタイムラインを見るとき、どんなふうにみていますか?
流し読み(流し見)しながら高速でスクロールしているのではないでしょうか。
その状況でタイムラインに横長の小さな動画を置くと、他の投稿に埋もれてしまう可能性大。
動画を見てもらいたいなら、動画の表示サイズが最大になるように投稿して、
「動画を投稿しましたよ!」とアピールすることがとても大切です。
スマホの全画面でみてもらえる可能性が高い
ある調査によると、たったの約13%の人が、動画を見る時にスマホを横向きにするそうです。
僕自身もそうなのですが、スマホでYouTubeを見る時、横長の動画であるにも関わらず、ついついスマホを縦向きにしたままみてしまいます。
スマホの向きを変えるだけでもめんどくさいんですよね。
縦型動画であれば全画面ボタンを1度タップするだけでOK。
その結果、視聴者にもっと自分の知ってもらえたり、検索結果で上位表示されるようにするために必要な視聴時間の増加を期待できます。
背景をあまり気にしなくていい
もしカメラに向かって話すなら、縦型動画であれば、あまり動画を気にする必要はありません。
こちらはYouTubeの横型動画のスクリーンショットです。背景の範囲が広いですよね。
次は、インスタグラムで動画を最大サイズで表示できる、比率4:5にカットしたスクリーンショットです。
2つを比べてみると背景の範囲に大きな違いがありますよね。縦型動画の方が断然、範囲が狭め。
これは、意外と大きなメリットです。
外で撮るのであれば、他の人が入り込まないような場所を探す時間を節約できますし、
室内で撮るのであれば、モノを移動する時間や労力を節約することができます。
動画を撮ってみるとわかるのですが、背景ってけっこう気になります。
集中して見てもらいやすい
これは上の「背景を気にしなくていい」に関連しているメリット。
横型動画に比べて、縦型動画は背景の範囲が小さくなるので、必然的に集中してほしいポイントに視聴者の視線を集めることができます。
視聴者に集中して動画を見てもらうことで、さっきほども書いたか視聴時間の増加だけでなく、視聴回数の増加、登録者・フォロワー数の増加、収入の増加といった結果につながります。
縦型動画のデメリット
- 視界とのギャップがあって違和感がある
- 撮影場面の制限が多い
- パソコンでは見づらい
もう少し詳しくみていきましょう!
視界とのギャップがあって違和感がある
人の視界は横長ですよね。
普段から世界を横長で見ているため、縦長の動画を見ていると、どうしても両サイド切り取られている感、何かが欠けている感が出てしまう。
また、スマホ以外(テレビ、パソコンなど)は横長であることも縦型動画を見ることへの違和感を生む原因になっています。
ちなみにこのデメリットが、縦型動画を嫌う人が多いメインの理由です。
縦型動画症候群。
画角の制限が多い
テレビや映画が縦長にならない最大の理由が画角の制限が多いということ。
縦型動画では、1人、1つのモノに集中してもらいたい場合は何の問題もありません。
しかし、複数人、複数のモノを1つの画面におさめるのは難しいです。
例えば、グループとして活動して動画を作っていく場合、メンバー数名または全員で集まって動画撮影することになるかと思います。
その場合、縦型動画だと1画面に全員をおさめるのが厳しいのは簡単に想像できますよね。
そのため、グループで活動していく場合は、縦型動画はあまり向いていないと言えます。
それでもグループで縦型動画を作っていきたい場合、動画を上下に分けたり、話している人や注目させたい人に向けてカメラを動かすといった工夫が必要になります。
他にも、複数人が同時にプレーするサッカーやバスケットボールなどのスポーツを撮影する時も全体が見えないと上手く状況を伝えるのが難しいですよね。
また、縦型動画は風景撮影にも不向きです。風景は1つのものにフォーカスするっていうよりも、”全体を1つとする”ようなものですからね。
パソコンでは見づらい
パソコンは横長なので縦長の動画は小さくなってしまうのは当然ですよね。
パソコンの良さを最大限に発揮させないことができないのですが、それでもスマホよりも画面が大きくなるので特に大きな問題ではないかと思います。
横型動画+パソコンの組み合わせには、どうあがいても勝てません。
ただ、さきほど書いたように「モバイルファースト」の動きが加速しているので、パソコンのことをあまり気にしすぎないことをオススメします。
横型動画のメリット
- 視界は横長だから自然(違和感がない)
- いろんな撮影場面に柔軟に対応できる
- パソコン・テレビなどで全画面表示できる
横型動画のデメリット
- SNSのタイムラインで小さく表示されてしまう
- スマホだと小さな画面で見られる可能性が高い
- 背景を気にする必要がある(縦型に比べて時間がかかる)
どの動画共有サイト(アプリ)で動画を投稿するかによって縦型・横型が左右される
あなたはどこに動画を投稿していますか?
YouTube、インスタグラム、Xなど、どこに動画を投稿するかによって縦型にすべきか横型すべきかが左右されます。
YouTubeに動画を投稿する場合
YouTubeは近年、縦型動画に力を入れ、縦型の広告を採用したり、アプリ・デスクトップで動画プレイヤーを縦型用に対応させるなどの対策をとってきました。
しかし、収益化を主な目的としてYouTubeに動画を投稿するなら、横型動画がおすすめです。
YouTube Shortsは人気ではありますが、広告収入の単価が超がつくほど低く設定されています。そのため、たとえ100万回再生されても、満足のいくほどの収入が得られる確率はガクッと下がります。
長尺の横長動画の更新頻度を落とさずにYouTube Shortsを投稿できるならいいのですが…
インスタグラムやフェイスブック、ツイッターなどのSNSに動画を投稿する場合
SNSに動画を投稿する場合は、基本的には縦型動画がおすすめ。
最大の理由は、縦型動画のメリットでも紹介した「SNSのタイムラインで大きく表示される」ということ。
タイムラインは他の人との競争の場所でもあります。
みんな「この動画見て!」「この写真見て!」「このコメント見て!」と主張しています。
その競争が激しいタイムラインで少しでも他と差をつけるためには、スペースをたくさん使うことができる縦型動画を投稿してアピールすることが大切です。
Instagramリール用に動画を投稿するなら、縦型動画一択です。
YouTubeとSNS両方で投稿したい場合はどうすればいい?
YouTubeとSNS両方で投稿したい場合は、あなたにとってどちらがより重要かということを考えてみてください。
例えば、「動画といえばYouTubeでしょ」っといった感じで思う場合、YouTube用に横型動画を作って、それをSNSでも投稿するのでも全く問題ありません。
もし、「YouTubeは確かに人気だけど、すでに活躍している人が多すぎるな。モバイルファーストってこともあるし、他と差をつけるためにSNSの動画に力を入れていこう」といったふうに思うなら、
インスタ(インスタグラムストーリー・リール)などで活躍するために縦型動画を作って、それをYouTubeにも投稿するのもOK。
ただし、最初は複数のプラットフォームに均等に力を注ぐのではなく、好きなプラットフォーム1つに集中することをおすすめします。どれも中途半端になるのは最悪のケースです。
縦型・横型の動画を理解した後の次のステップ
最後にもう一度、縦型か横型にすべきか決める時に考えるべき2つのことを押さえておきましょう。
- 縦型・横型動画のそれぞれのメリット・デメリット
- どの動画共有サイト(アプリ)で動画を投稿するか
この記事で紹介したことを考えながら、自分のスタイルにあてはめてみてください。
今回は縦型・横型(縦長・横長)とシンプルに表現して説明しましたが、実は、その中でもいろんな縦横比率(アスペクト比)があります。
場合によっては、縦型・横型のどちらでもなく正方形動画という選択もあります。
これからSNSで動画を投稿していくのであれば、以下もあわせて読んでおくことをおすすめします。