このページは、次のように考えている方におすすめです。

  • 撮影用照明に使えるコスパが良いソフトボックスの購入を検討している
  • 持ち運びが楽で機動性の高いソフトボックスを探している
  • Light Dome SE(ライトドーム SE)の口コミや評判を探している

僕は今まで格安のソフトボックスを撮影用のLED照明と一緒に使っていたのですが、とある理由から先日「Light Dome SE」を購入しました。

この記事ではその理由やLight Dome SEの良い点・イマイチな点、使用例などを含めて徹底的にレビューしていきます。

※ 当ページはPRを含みます。

Aputure Light Dome SEはこんな方におすすめ

  • 上質で長く使えるソフトボックスを持っておきたい
  • 小さめの部屋・スタジオで撮影する
  • ソフトボックスを気軽に持ち運びたい
  • ソフトボックスの組み立て・片付けを頻繁にしない

Aputure Light Dome SEとは?

Light Dome SEの背面。

Light Dome SE(ライトドーム SE)とは、照明機材で有名なAputureが販売しているドーム型ソフトボックスです。

この「Light Dome SE」は特に、コンテンツクリエイター向けとされているAmaran シリーズのLEDライトにぴったりのソフトボックスで、低価格でありながら質が高い、話題沸騰中のアイテムです。

Aputureがこのソフトボックスを公式動画で発表した時、僕の中で「これは買いだ!」と直感的に感じて、日本のAmazonで購入できるようになった日にすぐにポチりました。

価格は約15,000円となっています。(記事執筆時点でのAmazon価格参考)

そもそも、なんでソフトボックスが必要?

ソフトボックスが必要な理由を単刀直入に言うと、柔らかい(ソフトな)光を作り出すことができて、よりプロフェッショナルな見た目にできるから。

実際に、AputureのAmaran 100xというLED照明を使って、ソフトボックス(Light Dome SE)あり・なしを比較してみました。

ソフトボックスなし。
ソフトボックスなし
ソフトボックスあり。
ソフトボックスあり

ソフトボックスを使うだけで、同じLED照明を使用しても見た目が一気に変わりますよね。ソフトボックスがある方が、影が薄くなり、プロフェッショナルな見た目に仕上げられます。

なので、YouTube撮影、インタビュー撮影、ポートレート撮影等で大活躍してくれます。

Light Dome SEの外観と付属品

Light Dome SEの本体と付属品。

Light Dome SEのパッケージ内容は以下の通り。

  • ソフトボックス本体
  • フロントディフューザーx2
  • インナーディフューザー
  • ハニカムグリッド
  • ボーエンズマウントスピードリング
  • キャリーバッグ
  • 取扱説明書

ソフトボックス本体は、ボーエンズマウントスピードリングが取り外し可能なため、かなりフラットになります。僕が以前使っていたソフトボックスと比較すると一目瞭然。

Light Dome SEと別のソフトボックスの厚みの比較画像。

ボーエンズマウント(Bowens Mount)とは、ソフトボックス等を照明に取り付けるためのマウント(器具)のうちの1つで、世界で幅広く使われています。

付属のキャリーバッグに入れれば、大きめの旅行用のキャリーケース(スーツケース)であればキレイに収まるので、旅先でも使いたい方にも優しい作りとなっています。

スーツケースの中に収納されたLight Dome SE。

キャリーバッグには付属品用のポケットもついているので、全ての付属品がスッポリと収まります。

キャリーバッグの中に収納されたLight Dome SE本体と付属品。
本体と付属品がすべて収納されている状態

これだけコンパクトに収まるのに、広げると直径85cmにもなります。

そして驚きなのが、その大きさになるにも関わらず重さが1キロくらいしかないということ。直径85cmという大きさのせいか、慣れるまでは持ち上げるたびに「えっ、軽っ」と感じてしまいます。

手で持ち上げられたLight Dome SE。

この軽さのおかげで、ソフトボックスを切り替える度に照明をライトスタンドから取り外す手間を省くことが可能。照明をライトスタンドに付けたままの状態でもLight Dome SEを楽々と取り付けられます。

照明に取り付けられるLight Dome SE。

Aputureには「Light Dome II」という、似たような人気のソフトボックスがあるのですが、「Light Dome SE」はそれよりも奥行きが浅めであることから、小さめの部屋・スタジオでの撮影でも使えるのが個人的に気に入っているポイントです。

まさに個人・少人数で活動しているコンテンツクリエイターにぴったりのソフトボックスという感じです。

写真じゃ伝わりづらいのですが、素材もクオリティにこだわりを持つAputureらしく、スムーズかつ丈夫に作られています。

Light Dome SEのクロースアップ。

ディフューザーに関しては、フロントディフューザーが2枚(1.5ストップと2.5ストップ)、インナーディフューザー(1.5ストップ)が1枚含まれています。

付属品であるディフューザー。

1.5ストップのフロントディフューザーを使えば、減光の量は少なめで、光の柔らかさはそこそこ。2.5ストップのディフューザーだと、減光の量は多くなるものの、光はかなり柔らかくなります。

インナーディフューザーは、ホットスポット(広がりのある光源のうち強い部分)を取り除く目的で使われます。つまり、インナーディフューザーを使うことでより均一な光を生み出すことが可能となります。

インナーディフューザーが取り付けられた状態。

さらに付属のハニカムグリッド(グリッド)をつけることで、光に指向性が追加されるので周囲に光が当たりづらくなり、被写体以外を暗くさせることが可能となります。被写体のみを照らしたい時に便利ですね。

グリッドを使用せずに撮影した場合の見た目。
グリッドなし
グリッドを使用して撮影した場合の見た目。
グリッドあり

組み立て・取り付け方法

組み立てに関しては、難しさは全くないのですが、時間が少し掛かってしまいます。(クイックセットアップが可能なソフトボックスと比較した場合)

時間が掛かってしまう理由は、16本のロッド(棒)を1本ずつボーエンズマウントスピードリングに差し込む必要があるからです。

ロッドのクロースアップ。

一応、以下の画像のように赤い印のおかげで迷わず、そして間違えることなく組み立てることが可能となっています。

組み立て作業中のクロースアップ。
Light Dome SEを組み立てている様子。

ディフューザーは、まずインナーディフューザーを内側の4つのマジックテープに合わせて取り付けて、その後にお好みのフロントディフューザーを同じように取り付けます。

インナーディフューザー装着後。
インナーディフューザー装着後
フロントディフューザー装着後。
フロントディフューザー装着後

この時に、グリッド用の幅を確保するために、なるべく内側にフロントディフューザーを取り付けておきましょう。

グリッドを装着している様子。
グリッド用の幅を確保
グリッド装着後。
グリッド装着後

組み立てが完了したらあとは楽チン。Amaran 100xのようなボーエンズマウント対応のLED照明であれば、3秒くらいで取り付けられるようになっています。Light Dome SEとLED照明のマウント部分を重ねて捻ってカチッと音がなればOKです。

Amaran 100xに取り付けられたLight Dome SE。

組み立て(セットアップ)にはどれくらいの時間がかかる?

実際にLight Dome SEを1から組み立てて、どれくらいの時間が掛かったかを計測してみました。

YouTube Icon

クライアント先へ出向いて撮影するような、スピードが求められる状況でなければ許容範囲かなと思います。

他社製のさらに安いソフトボックスと比較してどう?

僕はLight Dome SEを使う前は、Neewerというブランドの直径約86cmのソフトボックスを使っていました。

Neewer 34インチ ソフトボックス。

その価格は約1万円。Light Dome SEと比較すると、大きさはほぼ同じなのに5,000円くらい安いですね。

それら2つを比較してみて、Light Dome SEの方が優れている点は以下の通り。

  • 分解するとよりコンパクトになる
  • フロントディフューザーが2種類あることで光を調節可能(Neewerの方はディフューザーの選択肢なし)
  • 素材は高級感あり
  • キャリーバッグの作りが良い&各アクセサリ用のポケットあり
  • 重量が軽い
  • 見た目がかっこいい
  • 色をより正確に再現できる

最後の「色をより正確に再現できる」については、比較してみると、Light Dome SEのディフューザーの方がより「真っ白」に近く、Neewerの方は少し「黄味がかった白」であることに気づきました。以下のような違いが見られます。

Neewerのソフトボックスを使用して撮影した場合の見た目。
Neewerのソフトボックス
Light Dome SEを使用して撮影した場合の見た目。
Light Dome SE

※ 照明は両方ともAmaran 100xを使用、ホワイトバランス設定は同じにして検証

逆にLight Dome SEが劣っている点は、組み立て&分解に時間がかかるということ。

Neewerのソフトボックスは低価格なのに素早くセットアップできるという理由から購入しました。実際に、Neewerの方は2分弱でセットアップが完了します。(個人差あり)

ただし、振り返ってみると過去1年間で分解した回数はたったの1回。性格の問題なのかもしれませんが、結局、ディフューザーやグリッドを付けたり外すのが億劫に感じて、使わない時でもそのままにしてしまっています。

Light Dome SEはセットアップに時間がかかるということに海外では不満の声が挙がっていますが、自分の行動を振り返ってみると「ほとんど影響はない」と思い、上記の優れている点に魅力を感じて買い替えることにしました。

結果的にはアップグレードして良かったですし、十分な価値はあったと感じています。

Light Dome SEの長所と短所

ここまで見てきた、Light Dome SEの長所(メリット)と短所(デメリット)をまとめてみました。

長所

  • コスパが高い
  • コンパクトなおかげで旅行用のキャリーケースや狭い収納スペースにも収まる
  • 専用キャリーバッグが付属していることで、付属品の整理整頓・持ち運びが楽
  • 小さな部屋・スタジオでも使用できる
  • フロントディフューザーが2枚付属していることで、明るさ・光の柔らかさを調節できる
  • ディフューザーの質が高いため、色の再現性も高め
  • ボーエンズマウントスピードリングのおかげで、ソフトボックスを一瞬でLED照明に取り付けられる
  • 重量が軽いため、ライトスタンドに照明を付けたままでも楽に取り付けられる

短所

  • 組み立てと分解に時間がかかる

Aputure Light Dome SEのレビューまとめ

正直、Light Dome SEの完成度の高さには驚きました。以前使っていた格安ソフトボックスと比較すると、全体的にかなりの差があり予想以上。

組み立てと分解を頻繁にする予定がない、またはスピードが求められる現場での撮影で使わないのであれば、Light Dome SEは心の底からおすすめできるソフトボックスです。

実際に触って、使ってみた感じだと耐久性もそこそこあるので、丁寧に扱えば10年くらいは使えそうな気がします。また、ソフトボックスは機能性が短期間で一気に高まるジャンル(カメラやスマホ等)に分類されるものではないので、早々廃れることはないはず。

今回、直感に従って突発的にLight Dome SEの購入を決めたのですが、後悔は全くなく、期待以上の優秀なソフトボックスで満足しています。

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