このページは、次のような悩みや疑問をお持ちの方におすすめです。
- パソコンに標準装備されている画面録画(キャプチャー)ソフトに不満がある
- おすすめのパソコン用画面録画ソフトを教えてほしい
- 無料で使える画面録画ソフトはどれがいい?
- 有料でもいいから機能性に優れたソフトを使いたい
パソコン用の画面録画ソフトは数が多すぎて、選ぶのが本当に大変。
僕は8年ほど前から画面録画ソフトを使い始めたのですが、最高の画面録画ソフトに出会うまでに相当な時間と労力をかけてきました。
まだ全てを把握しきれていませんが、今まで出会ったソフトの中から総合的に良いと感じたものだけを紹介します。
※ 当ページはPRを含みます。
忙しい方のための「まとめ」
- OBS Studio(Mac, Windows, Linux)- 無料
- Snagit(Mac, Windows)- 無料試用版+有料
- Camtasia(Mac, Windows)- 無料試用版+有料
- Movavi Screen Recorder(Mac, Windows)- 無料試用版+有料
- ScreenPal(Mac, Windows)- 無料試用版+有料
- ScreenFlow(Mac)- 無料試用版+有料
- Screen Recorder – CyberLink(Windows)- 無料体験版+有料
もくじ
画面録画(キャプチャー)ソフトの選び方
画面録画ソフトを選ぶ際には、以下のような項目は確認しておくことをおすすめします。
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項目 | 補足 |
---|---|
機能性 | 必要な機能はそろっているか。不要な機能がありすぎてオーバースペックになっていないか。オーバースペックだと使いやすさが低下する上に、無駄な料金を支払うことになってしまう。 |
料金 | 機能やサポートに対する料金は適切か。隠れたコストはないか。 |
認知度 | 広く知られていればチュートリアル数が多い。つまり、わからないことがあってもすぐに解決可能。 |
企業の透明性 | 基本的な企業情報が公開されていないとプライバシーやセキュリティの面で不安。 |
日本語対応 | 英語でしか使えないと設定ミスや録画ミスを招いてしまう可能性がある。 |
継続的な更新 | 更新されないと今後使えなくなる可能性あり。セキュリティ面で不安。 |
サポートの対応 | 遠慮せず、購入前に試しに問い合わせてみるといい。 |
レビューサイトの評価 | サイトによっては評価が操作されている可能性があるので、レビューは参考程度に。 |
こういった項目+αで、総合的に判断して良かったソフトだけを紹介していきます。
この記事はランキング形式ではありません。
正直なところ、あまり順位をつけたいとは思っていません。
というのも、どのソフトにも一長一短があり、人それぞれニーズが違うので、順位を付けるのは困難です。
もちろん、個人的なお気に入りはあります。
ただ、このページを読んでくださる方にはできるだけ偏見や先入観を持たずに選んでいただきたいと思います。
後半で紹介するソフトが「おすすめではない」ということではありませんので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
フリーソフト(無料ソフト)を使う場合の注意点
フリーソフトを使用する前に、「このソフトはなんで無料なんだろうか」ということを考え、調べてみましょう。
ソフトウェアの開発・管理は簡単ではありません。時間や知識、労力が必要です。
誰かがそれを無償で提供するとなると、それなりの理由があるはずです。
例えば、フリーミアムモデルで一部の機能を無料で提供したり、オープンソースモデルでソースコードが自由に公開され、誰でも利用や改良が可能となっていたり。
善意で無料提供されていたとしても、バグが多くて時間と労力の無駄になる可能性もあります。
もしかしたら、「ユーザー情報の取得」が目的なのかもしれません…
「無料だからとりあえずダウンロードしてみよう」と思わずに、フリーソフトをダウンロードする前に十分に調べて納得してからダウンロードすることをおすすめします。
MacとWindowsに対応している画面録画ソフト
OBS Studio
対応OS: Mac, Windows, Linux
料金: 無料
特徴
OBS Studio(通称: OBS)は、ライブ配信と画面録画用のオープンソースのソフトウェアです。
多機能ソフトでありながら、個人の寄付・貢献や(NVIDIAなどの)スポンサーの協力で無料で提供されています。
このような理由から、TwitchやYouTubeなどのライブ配信者に人気があります。
ただし、ライブ配信をしない方にとっては必要のない機能が満載で、「え、使いづらい…」という印象を受ける可能性あり。特にパソコン操作が苦手な方には、はじめは少し戸惑うかもしれません。
慣れてくれば「これが無料で使えるのは信じられない…」と思わせてくれるほど、OBSは優れたソフトです。
また、オープンソースということもあって、第三者が作成したプラグイン(拡張機能)も多く存在します。しかし、プラグインは便利な反面、バグが発生する可能性も高くなります。そのため、慎重に使用するようにしましょう。
良い点
- 無料で使える
- 無料とは思えないレベルの高い機能性
- 画面録画だけでなく、ライブ配信もできる
- 録画時間の制限がない
- 透かし(ロゴ)の表示がない
- 商用利用OK
- プラグインが数多くある
残念な点
- 設定が複雑で、パソコンが苦手な方には理解しづらい
- 気軽に録画する際には向いていない
- バグ(不具合)の報告数が多め
- バグがあったり、わからないことがあっても「カスタマーサポート」に聞くことができない(代わりにOBSのコミュニティで質問)
- 編集機能が一切ない
Snagit
対応OS: Mac, Windows
料金: ¥ 9,330(ライフタイムライセンス x 1 + メンテナンス契約 1年分)
※ 大型アップデートは追加料金
特徴
世界で 3,900 万人を超えるユーザーが利用している画面キャプチャ&録画ソフト「Snagit 」。
多機能でありながら、初心者にも使いやすいのが特徴的です。
PC画面の録画だけでなく、スクリーンショットの撮影や動画編集も可能です。
さらに、以下のような機能もあり。
- 画面とWebカメラを同時録画
- オーディオの録音(マイクまたはコンピューターのシステム オーディオから録音した音声を動画に記録)
- All-in One キャプチャ(デスクトップ全体、画面の一部、ウィンドウ、自動スクロール画面などのスクリーンショット)
- パノラマ スクロール キャプチャ(ページ全体を自動でスクロールして撮るスクリーンショット)
- テキストの取り込み(スクリーンキャプチャやファイルからテキストを抽出し、別のドキュメントに貼り付けて編集できる)
- Smart Move(画面キャプチャ内のボタンの並べ替えやテキストの削除など)
- 注釈(文書や語句を補足説明)
- iOS 画面の録画
Snagitは、動画を作るための画面録画だけでなく、スクリーンショットの撮影ツールとして普段使いできるという良さもあります。
良い点
- パソコン操作が苦手な方でも使いやすい
- 公式の日本語チュートリアルが豊富で使い方を学びやすい
- 軽くて動作がスムーズ
- スクショツールとして日常的に使える
- 編集機能あり(カット編集、テキストや注釈、矢印、モザイクの追加など)
- Retinaディスプレイ(Apple製品に搭載されている高画素ディスプレイ)用の設定があり、高解像度または低解像度を選択できる
- 利用者が多く、チュートリアルが豊富なので安心
- 無料試用版あり
- サポートがしっかりしている
残念な点
- 大型アップデートには追加料金がかかる
- 60fpsで録画できない(ゲームの実況動画には向いていない)
Camtasia
対応OS: Mac, Windows
料金: ¥ 43,000(ライフタイムライセンス x 1 + メンテナンス契約 1年分)
※ 大型アップデートは追加料金
特徴
Camtasiaは、Snagitと同じ開発元である「Techsmith」による、オールインワン画面録画&動画編集ソフト。
Snagitは、初心者でも手軽にできるソフトである一方、Camtagiaは録画だけでなく、本格的な動画編集もしたい方にぴったりのソフトです。
料金は高めに設定されているものの、多機能・操作性・信頼性が優れていることで、これまで3,400 万人以上のユーザーを獲得しています。
Snagitにはない、以下のような機能が搭載されています。
- オーディオ効果(周囲の雑音の除去、音量レベルの均一化など)
- トランジション
- アニメーション
- カーソルのハイライトや拡大、スポットライトなどのエフェクト
- キーストロークの表示(録画中に押したキーボードのキーをスクリーンに表示)
- クローズドキャプション(字幕)
- デバイスフレーム(PCやスマホなどの画面でメディアを再生しているように見せられる)
- フレームレートを自由に設定可能(25, 30, 50, 60fps)
Camtasiaがあれば、高品質の動画をシームレスに録画・編集することができます。
良い点
- とにかく多機能
- UI(ユーザーインターフェース)が優れていて使いやすい
- 録画から編集まで1つのソフトで完結できる
- カーソルのエフェクトが視聴者にやさしい
- 最大60fpsに対応しているため、ゲームの実況動画にも使える(最適化はされていない)
- 90万点を超えるアセット(別料金)を使うことで、さらに高品質な動画を作成できる
- 無料試用版あり
- サポートがしっかりしている
残念な点
- 料金が高い
- 大型アップデートには追加料金がかかる
Movavi Screen Recorder
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OS | ライセンスの種類 | 料金 |
---|---|---|
Mac | 個人(非営利) | ¥ 4,200(1年) ¥ 6,000(永続) |
ビジネス | ¥ 8,400(1年) | |
Windows | 個人(非営利) | ¥ 4,200(1年) ¥ 6,000(永続) |
ビジネス | ¥ 8,400(1年) |
特徴
Movavi Screen Recorderは、「Movavi Software」という動画変換、動画編集、写真編集ソフトなど、クリエイティブ系ソフトを幅広く開発・提供している企業による画面録画ソフトです。
Movavi Screen Recorderには、録画時にあると便利な機能は大体そろっています。
例えば、以下のような機能:
- カーソルのハイライト
- キーストロークの表示
- 画面とWebカメラの同時録画
- システムオーディオやマイクの録音
機能数が抑えられていることで、必然と迷いなく使い始めることできるも特徴の一つです。
他のソフトにない機能としては「スケジュール録画」というものが搭載されています。
スケジュール録画を活用することで、例えば、「会議の時間になったら自動で録画を開始する」ということが可能になります。
良い点
- 使いやすい
- スケジュール録画が可能
- フレームレートの設定オプションが多い(5, 10, 15, 25, 30, 50, 60)
- 料金が安い
- サポートのレスポンスが早い(英語)
- 他のMovavi製品と同時購入でお得になる
- 無料試用版あり
残念な点
- PCに負荷がかかるゲームなどの録画には適していない
- 編集機能は備わっているが、できることが少なすぎる
- 「永続ライセンス」であっても大型アップデートには追加料金がかかる
ScreenPal(旧 Screencast-O-Matic)
対応OS: Mac, Windows, Chrome, iOS, Android
料金
- SOLO DELUXE: $36/年(1ヶ月あたり$3)
- SOLO PREMIER: $72/年(1ヶ月あたり$6)
- SOLO MAX: $120/年(1ヶ月あたり$10)
- TEAM BUSINESS(1ユーザー): $96/年(1ヶ月あたり$8)
※ 学生・教職員割引あり
特徴
ScreenPal(スクリーンパル)はアメリカ・シアトルに拠点を置く、Big Nerd Software社による画面録画&動画編集ソフト。
これまで190カ国、900万人を超えるユーザーが使用しています。
実際に使ってみて、ScreenPalが他よりも優れているなと感じたのは「録画中の描画ツール」。
例えば、以下のような機能が録画中に使えます。
- ペン(手書き)
- ハイライト(マーカー)
- 消しゴム
- テキスト
- 指定エリアの囲み
- ズーム
これらの機能を使うことで画面上の説明がグンとラクになりますし、視聴者の理解度も上がります。
ビジネスミーティングやオンラインレッスンで大活躍すること間違いなしですね。
また、編集機能が備わっているだけでなく、プランによっては大量のストック映像や画像、音楽も利用できます。
ScreenPalだけで編集までしてしまいたい方にとってはかなり便利です。
ScreenPalには無料試用版があります。ただし、以下のような制限ありますので、実用性はあまりありません。
- 録画時間は15分まで
- 透かし(ロゴ)あり
- システムオーディオの録音不可
良い点
- 録画中の描画ツールが豊富
- 対応OSが多い
- スクリーンショットや動画編集ツールも便利(実用性あり)
- プランによってはストック素材(映像・音楽・画像)
- 無料試用版あり(収録時間は15分まで)
残念な点
- 日本語チュートリアルが少ない
- ユーザーインターフェイスは日本語表示に対応しているが、それ以外(公式サイトやサポート)は英語対応
Macユーザー向けの画面録画ソフト
ScreenFlow
対応OS: Mac
料金
- ソフトウェアのみ → $169
- ソフトウェア+アセット(動画・画像・音楽素材)1年分 → $229
- ソフトウェア+アセット1年分+プレミアムサポート1年分 → $259
※ 大型アップデートは追加料金
特徴
Macユーザーなら一度は試してほしい画面録画&編集ソフト「ScreenFlow」。
パワフルでスマートな機能な備わっている上に、Apple公式のソフトなんじゃないかと思うくらいに洗練されたデザインが魅力的です。
前述した「Camtasia」とよく比較されるソフトで、とにかく多機能。ScreenFlow1つあれば、画面録画から動画編集まで完結します。
画面録画の機能に関しては、個人的に以下の2つがお気に入り。
- 録画開始前に、音声や映像をリアルタイムにプレビュー
- スクリーン、マイク、カメラなどを複数同時に録画・録音(例: スクリーン → 2, マイク → 1, カメラ → 2)
ScreenFlowの公式サイトは英語で書かれていますが、ソフト自体は日本語表示が可能です。
10年以上の実績があって安心ですし、長年アップデートされ続けているので「ScreenFlowだと〇〇ができなくて不満!」と感じることはあまりないかと思います。
良い点
- 多機能で必要な機能がほとんどそろっている
- 録画~動画編集までシームレスにできる
- Apple製ソフトのような洗練されたデザイン(UI)
- 長年の実績があって安心
- 録画開始前に、音声や映像のリアルタイムプレビューができるため「録画後の悲劇」を回避できる
- 複数デバイスを同時に録画・録音
- iOSデバイス(iPhone, iPad)も録画可能
- 無料試用版がある
残念な点
- 他のソフトと比較すると料金が高めに設定されている
- 画面録画だけをしたい方にはオーバースペック
- 録画時間が長いと、編集時に重いと感じることが時々ある
- 大型アップデートには追加料金がかかる
Windowsユーザー向けの画面録画ソフト
Screen Recorder(CyberLink)
対応OS: Windows
料金: ¥ 4,800
※ 大型アップデートは追加料金
特徴
ライブ配信、画面録画、動画編集を1つのソフトでできるのが特徴的な「Screen Recorder」。
Screen Recorderを開発・販売している「CyberLink(サイバーリンク)」といえば、動画編集ソフト「PowerDirector」で有名です。
この記事を執筆時点では、PowerDirectorは動画編集ソフトの”国内販売シェアNo.1”。
そんな人気の動画編集ソフトの開発技術が生かされた「Screen Recorder」には便利な機能が複数搭載されています。
基本的な画面録画機能にあわせて、以下のような機能あり。
- クロマキー合成で背景を除去
- 録画開始前の音声や映像のリアルタイムプレビュー
- カット編集、タイトルの追加、トランジション、BGM の追加
- 複数プラットフォームで同時ライブ配信
さらに、PCへの負担を大幅に低減されるように設計されているので、高性能PCを持っていない方にも、やさしいソフトとなっています。
良い点
- コスパが高い
- 録画開始前の音声や映像のリアルタイムプレビューで「録画後の悲劇」を回避
- Twitch や YouTubeなど、最大5つの複数同時ライブ配信が可能
- 簡単な動画編集ができる
- 使用時のPCへの負担を低減化
- 無料体験版あり
- 30日間の返金保証あり
- 手厚い日本語サポートあり
残念な点
- 画面録画に関しては、特出したものはない(基本的な機能で十分な人にはおすすめ)
- UIデザインが少し時代遅れ
- 大型アップデートには追加料金がかかる
まとめ
今回紹介した画面録画ソフトは以下の通り。
- OBS Studio(Mac, Windows, Linux)
- Snagit(Mac, Windows)
- Camtasia(Mac, Windows)
- Movavi Screen Recorder(Mac, Windows)
- ScreenPal(Mac, Windows)
- ScreenFlow(Mac)
- Screen Recorder – CyberLink(Windows)
どれを選べばいいかわからない方へ
気になったソフトから使ってみてほしいのですが、似たようなもの多いので決めるのが難しいかもしれません。ですので、最後に以下のコメントを書かせていただきます。
僕のイチオシはMacとWindows両対応の「Snagit」です。手軽さ・機能性・価格のバランスが取れているソフトです。
あくまで、僕の目的にあっているのでイチオシなのですが、ゲーム実況等で高フレームレート(60fps)が必要な方は他のソフトを選んでください。OBS StudioやScreen Recorder(CyberLink)あたりがおすすめです。