このページは、次のように考えている方におすすめです。

  • YouTube動画に使用した音楽に対して著作権侵害の警告がきてしまった… 著作権の心配をしなくていい音楽を使いたい
  • 有料の音楽素材サイトを使ってるけど、料金が高くて支払いを続けるのは難しい…
  • Audiio」という音楽素材サイトが気になってるんだけど、実際どうなの?音楽のクオリティとか料金は?

動画向けの音楽素材サイトと言えば、海外のサイトが激アツ。

日本のサイト(サービス)と比較すると圧倒的に料金が安いのに、音楽の質は同等またはそれ以上の場合も。

僕はこれまで世界的に人気の高い音楽素材サイトをいくつか使ってきて、「え!この料金でこんなに使えるの!?」と思えるサイトにも出会ってきました。

しかし、今回紹介する「Audiio」は、さらにぶっ飛んでいます。そして、海外ではかなり話題となっています。

この記事を書く1年くらい前からAudiioの存在は知っていたものの、サービス自体まだ新しい上に、激安すぎて少し疑っていたので、他の人の感想やレビューを見ながら様子見をしていました。

でも予想以上に良さげなので、実際に使い始めました。

本記事ではレビューと一緒に、Audiioについて知っておきたいことをまとめて紹介していきます。

Audiioの特徴まとめ

  • 動画向けの音楽素材の業界で話題沸騰中
  • 楽曲数が6,000以上、SFX(効果音)が30,000点以上
  • 料金の安さは世界トップクラス
  • 買い切り版(永久使用版)あり
  • 180カ国・4万名を超えるクリエイターが利用
  • 現時点では日本語非対応(英語のみ)

※ 当ページはPRを含みます。

話題沸騰中の音楽素材サイト「Audiio」

YouTube Icon

Audiio(オーディオ)とは、動画・映画向けの音楽や効果音を提供するサイト(サービス)で、一定の料金さえ支払えば、サイト内の音楽や効果音といった素材が使い放題となります。

現時点では、楽曲数が6,000以上、SFX(効果音)が30,000点以上。

Audiioの正式リリースは2020年1月と、比較的新しいのですが、既に180カ国・4万名を超えるクリエイター達から利用されていて急激に成長中しているようです。

その急成長の理由は…

圧倒的な料金の安さ

他の似たような音楽素材サイト(Artlistなど)だと、サブスクリプション型を採用しており、年間で$149や$199といったふうに支払いをずっと続けないといけません。

こういったサイトが提供している音楽はCMで使えるほどクオリティが高いのですが、数年前まではそれらと同等の音楽を使用するためには1曲数千円~数万円の使用料を支払うのが当たり前でした。(今でもありますが)

ですので、サブスク型の音楽素材サイトが出てきた時は、あまりの料金の安さに「革命」が起こっていました。

Audiioのプランと料金

しかし、Audiioはそういったサイトのさらに上を行く料金を提示。

以下がAudiioが提供している3つのプラン内容&料金です。

Audiioのプランと料金。

横スクロールできます →

プラン名内容料金体系料金
CreatorMusic + SFX(音楽+サウンドエフェクト)
1チャンネルのみ収益化が可能
サブスクリプション$14.99/月
Lifetime音楽のライフタイム・メンバーシップ(音楽を半永久的にダウンロードし放題)
複数チャンネルの収益化が可能
買い切り$199 $499
ProMusic + SFX(音楽+サウンドエフェクト)
ローカルTV & OTTのライセンス
複数チャンネルの収益化が可能
LinkMatch AI
サブスクリプション$99/年
$199

Lifetimeプランであれば、料金を一度支払ってしまえば半永久的に音楽がダウンロードし放題となります。(半永久的と表現したのは、Audiioのサービスが終了してしまうと新規ダウンロードができなくなってしまうため)

そして、毎日のように追加される新曲も追加料金なしで使い続けられます。新曲は毎月200~300曲追加されているようです。

料金は$199(約30,000円)で、その金額だけを見ると高く感じますが、Audiioをこの先何年、何十年も使うとなると、まさに激安。

仮に10年利用するとして計算してみると、

1年あたり約3,000円、1ヶ月あたり約250円、1日あたり約8円になります。

ぶっ飛んでる…

もちろん、まだ新しいサービスなのでずっと続くという保証はありませんし、他にもっと安いサービスが将来的に登場する可能性があるといったリスクはあります。

ただ、そういったリスクを考えてもやはり魅力的な料金ですね。

僕は音楽とSFXの買い切りプラン、両方を持っています。(以前はSFXの買い切りプランもあったのですが廃止となりました…)

両方手に入れたことで、動画を制作する際の「音楽&効果音の素材問題」はほとんど解決されました。

他の音楽素材サイトと併用することで「必要な音楽と効果音は十分ある」という気持ちになりましたし、「金欠になってサブスク料金を支払えない状況に陥っても、Audiioはいつでも使える」という安心感も得られたのもメンタル面で大きいです。

Audiioには従業員が100名以上の企業向けの「Enterprise」プランもあります。料金・ライセンスなどの詳細はAudiioのセールスチームに問い合わせる必要があります。

Audiioの音楽・SFX素材の質は良い?

Audiioのイメージ画像。

Audiioの利用経験はまだ浅いため、一概には言えませんが、現時点では音楽とSFXの質に関しては全く不満はありません。

Audiioの公式サイトを開くと、トヨタやナイキといった有名企業との実績があることが確認できますので、客観的に見てもクオリティが高いと言えます。

Audiioの記載されているブランドロゴの一覧。
Audiioの公式サイトより引用

とは言っても、実際聴いてみないとわからないですよね。

Audiioの公式サイトへ飛べば、登録しなくても全曲視聴できるようになっていますので、一度視聴してみてください。

先日、Audiioの音楽を2時間くらいランダムに聴いていて、あることに気がつきました。

それは、Audiioに音楽提供しているアーティストは、他の音楽素材サイトにも全く同じ曲を提供している場合があるということ。

僕は高い人気を誇る「Artlist」をメインに使っていて、MARLOE.というアーティストを既に知っていたのですが、Audiioでも彼女の音楽を発見しました。

僕のような、両方のサイトを使っている人からすれば、同じ曲を2度見ることになる可能性があるので、少し不満に感じるかもしれません。

ただし、違う視点から考えてみると、ArtlistとAudiioが提供している音楽のクオリティに関してはあまり差はないということがわかります。

もうかれこれ、5年前からArtlistを使っているのですが、音楽のクオリティについては文句の付けどころがありません。

Audiioもその点においては期待できそうです。

商用利用可能?Audiio素材のライセンスと著作権

Audiioの音楽・SFXのライセンスは比較的シンプルです。

買い切りプラン「Lifetime」のライセンス

SNSや動画広告、ビデオゲーム、ポッドキャスト等においては個人・商用利用可能となっています。

公式サイトでは、よくある質問の回答として、次のような解説があります。

WHAT TYPE OF PROJECTS DOES THE LIFETIME LICENSE COVER?(永続ライセンスは、どのタイプのプロジェクトをカバーしますか?)

You can use the music in any film, video, podcast, video game project on any platform in the world. The only exclusions for this license are broadcast television, OTT streaming and nationally distributed theatrical films. So go ahead and boost it on Facebook, pre-roll it on YouTube, launch it on Kickstarter, or feature it in film festivals.(世界中にあるプラットフォーム上のフィルム、動画、ポッドキャスト、ビデオゲームプロジェクトにてご使用いただけます。このライセンスにおける例外は、ブロードキャスト放送、OTT、全国的に配給される劇場映画です。ですので、Facebook、YouTube、Kickstarter、映画祭でご使用いただけます。)

YouTubeに関しては、以下の画像内にあるような$マークありの素材であれば、動画の収益化OK。

収益化可能であることを示すアイコン。

このマークは「Content ID」に登録済みで、YouTubeから正式な承認を得ているという意味となります。

Content IDとは、著作権者が自分の所有するコンテンツを含む YouTube 動画を発見しやすくするための、柔軟性の高い自動識別システム

Audiioの公式サイトの情報によると、全体のうち約95%が$マーク付きとなっています。

Content IDの承認はプロセスが単純ではないため、時間がかかるようです。

この点はデメリットではありますが、サブスクではなく、買い切りでここまでいろいろな用途に使えるのは驚きです。

サブスクプラン「Creator」のライセンス

「Creator(クリエイター)」プランに登録することで、Audiioプラットフォーム上のすべての音楽と効果音にアクセスすることができます。

「Lifetime」は音楽のみですが、こちらのプランには効果音も含まれます。

Creatorライセンスを持っていれば、個人のソーシャルメディアやポッドキャストのプロジェクトで使用することができます。

YouTubeに関しては、チャンネル1つ分の収益化権が含まれています。つまり、複数チャンネルで使用したい場合には不向きなプランです。

Creatorプランでは、クライアント案件や商用プロジェクトでの使用は不可である点に注意が必要です。

加えて、1日あたりのダウンロード数は25曲までに制限されています。(十分すぎる数ですが)

サブスクプラン「Pro」のライセンス

Audiio Proのライセンスは「Pro」と付くだけあって、強化版ライセンスという立ち位置となっています。

ですので、ライセンスのカバー範囲がさらに広く、ローカル放送、OTTなどでの使用も可能。

Proライセンスのカバー範囲。
Audiio Proの公式ページより引用

プロの映像クリエイターや映像制作会社に適したプランになっていますね。

Proライセンスは使用できるYouTubeチャンネル数に制限がありませんので、複数のYouTubeチャンネルを運営している方にもおすすめです。

ライセンスに関する注意点

Audiioのライセンスは、視覚媒体(visual media)において適用されるので、パブリックパフォーマンスやライブイベントといった視覚媒体ではない用途だと使用できないことになっています。

(と言いながら、ポッドキャストでは使えるという。例外なのかな。)

Audiioの素材は著作権フリーではなく、ロイヤリティフリーという扱いとなっています。

ロイヤリティフリーとは、事前に取り決められた使用許諾範囲内であれば、知的所有権に関する追加の使用料の発生が免除されている著作物や技術のことです。

Audiioのイマイチな点

Audiioは新しいサービスであるゆえ、イマイチな点・改善してほしい点がいくつかあります。

YouTubeのContent IDの承認率が100%ではない

Content IDが複雑なので承認率100%は難しいのはわかっているものの、せっかく良い曲が見つかっても収益化できないことで諦めないといけない事態が起こりうるのは、やはり残念。

また、$マークのチェックをし忘れてYouTubeに動画を投稿してしまう可能性もあるので気をつけないといけないです。

収益化可能であることを示すアイコン。

安心して使えるように、もう少し頑張ってほしいですね。

とは言っても、YouTube承認マーク付きの楽曲さえ選んでいれば安心。他の音楽素材サイトでは、YouTubeの収益化OKのはずなのに、YouTubeから「著作権侵害の警告」を受け取って、収益化が無効となってしまう事例が時々発生しています。

ライセンスを提示すれば無効化は解除されますが、問い合わせるのが面倒ですし、対応までに時間がかかるというデメリットがあります。

Audiioにおいては、僕はYouTube承認マーク付きの楽曲を選んでいるので、これまで一度もそういったトラブルに巻き込まれたことはありません。他の海外ユーザーも今のところ、安心して使えているようです。

日本語に非対応

Audiioは「アメリカ発&新しいサービス」ということもあって、現時点では英語対応のみ。

何かお問い合わせしたいことがあっても日本語で対応してくれない、というのは不安ですよね。

最近のGoogle翻訳の精度は高いので大きな問題ではないかもしれませんが、細かいニュアンスが伝わりづらいのはデメリットです。

英語で問い合わせた時の対応はかなり良い感じです。

返答が早いですし、丁寧であるという印象を受けます。

日本語対応 → ×

カスタマーサポートの対応 → ○

よくある質問(FAQ)

次に、Audiioについて知っておきたいことを、公式サイトのよくある質問コーナーからいくつか引用して紹介します。(意訳あり)

解約するとライセンスは失効しますか?

いいえ。お客様のプロジェクトに対して弊社が発行する各ライセンスは、永続的かつ継続的に使用できるものであり、お客様がキャンセルした場合でも有効期限が切れることはありません。

※ 新規ダウンロード・新規使用は不可

どのファイル形式で(音楽やSFXを)受け取ることができますか?

全ての楽曲およびSFXは高品質な .wav形式でダウンロードすることが可能です。

返金を受けることはできますか?

はい、永久メンバーシップまたはサブスクリプションを購入された場合、初回購入から14日以内であれば返金を受けることができます。その期間中にコンテンツをダウンロードされていない場合は、licensing@audiio.com までメールでご連絡ください。

より詳しい情報は、公式サイトから確認してみてください。

Audiioを買う価値はある? 結論は…

僕の答えは、迷いなく「Audiioを買う価値はある」です。

他の人気サイトと比較すると、楽曲とSFXの数がまだ少なかったり、細かな機能が欠けているのはネックですが、やはりAudiioの安さは魅力的。

これからの成長に期待を込めて、「ちょっとした投資」の気分で試してみるのはありだと思います。

ユーザーが増えれば増えるほど、改善のスピードが速くなると予想されます。

ちなみに、音楽が半永久的に利用可能な買い切り型プランは期間限定で販売されているようです。

公式サイトでは以下のように記述されています。

The Lifetime Music Membership is available for a limited time to early adopters. It allows you to pay only one time to get unlimited access to Audiio songs for you and your end clients up to 100 employees.

(ライフタイム・ミュージック・メンバーシップは、早期契約者向けに期間限定で提供されます。このメンバーシップにご登録いただくと、1回のお支払いだけで、従業員100名までのお客様がAudiioの楽曲に無制限にアクセスすることができます。)

by Audiio

これがいつまで続くかという情報は非公開となっていますので、いつサブスクリプション型のみに移行するかの予想はつかない状況です。

急に買い切り型が終わってしまう可能性がありますので、早めに行動するのが良さげ。

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