Googleが開発した最先端のAI動画生成モデル「Veo 3」。
効果音や環境音、登場キャラクター同士の対話音声までを同時生成できる、まさに世界初の革新的モデルとして大きな注目を集めています。
そんなVeo 3を存分に使い倒したくて、GoogleのAI Ultraプランを実際に契約して使ってみました。使ってわかった価値やイマイチな点をシェアしてみます。
もくじ
Veo 3を含むGoogleのサブスクプラン
無料プランユーザーには毎月100クレジットが付与されますが、最新AIモデルの場合、8秒間の動画を1本生成するだけでクレジットを使い切ってしまいます。積極的に使いたい場合は「Google AI Pro」または「Google AI Ultra」への契約が必須です。
Google AI ProとGoogle AI Ultraの違い
| 項目 | Google AI Pro | Google AI Ultra |
|---|---|---|
| 🏷 料金 | ||
| 月額料金 | 2,900円(税込) | 36,400円(税込) |
| 初回割引 | 最初の1か月間 0円 | 3か月間50%OFF |
| 学生割引 | 1年間無料 | – |
| 📦 ストレージ | ||
| Gmail、Google ドライブ、Google フォト用のストレージ | 2 TB | 30 TB |
| 家族共有(最大5人まで) | ||
| 💬 Gemini | ||
| 最高性能モデルへのアクセス | 上位 | 最上位 |
| カスタムAIエキスパート | ||
| Gemini Live | ||
| Nano Banana を使用した画像の生成と編集 | 最上位 | 最上位 |
| Deep Research | 上位 | 最上位 |
| ファイルアップロード | 上位 | 最上位 |
| 動画生成モデルへのアクセス | Veo 3.1 Fast | Veo 3.1 |
| 新機能への優先アクセス | ||
| トークンのコンテキスト ウィンドウの拡張機能 | 100万 | 100万 |
| 🤖 Gemini in Gmail、Gemini in Google ドキュメントなど | ||
| 文書作成サポート | ||
| 画像作成サポート | ||
| コミュニケーション サポート | ||
| 動画作成サポート | ||
| 📝 NotebookLM | ||
| ノートブックのカスタマイズ | ||
| コラボレーションと共有 | ||
| 使用量上限の引き上げ | ||
| 🎬 Flow | ||
| 動画生成モデルへのアクセス | Veo 3.1 Fast | Veo 3.1 |
| 月間AIクレジット | 1,000 クレジット | 25,000 クレジット |
| 🎨 Whisk | ||
| Whisk Animate と Veo 3 | 上位 | 最上位 |
| 月間AIクレジット | 1,000 クレジット | 25,000 クレジット |
| 👨💻 Jules | ||
| タスクの上限 | 拡張 | 最上位 |
| 同時実行タスクの上限 | 拡張 | 最上位 |
| 最新モデルの利用 | 拡張 | 最上位 |
| Gemini Code Assist と Gemini CLI | ||
| Flash と Pro の両方で 1日に利用できるモデルリクエスト | 拡張 | 最上位 |
| 🎁 その他の特典 | ||
| Google Meet プレミアム通話機能 | ||
| Google カレンダーの予約スケジュールの拡張機能 | ||
| YouTube Premium | アドオン: 提供状況は国によって異なる | アドオン: 提供状況は国によって異なる |
| Google Home Premium | Standard | Advanced |
- NotebookLM → AIによる情報整理や要約、ノート作成、調査を自動で行ってくれるリサーチ&執筆支援ツール。
- Flow → テキストや画像の入力だけで、映画のような高品質な動画を直感的に生み出すことができるAI動画生成プラットフォーム。
- Whisk → 直感型画像生成AI。生成した画像を動画にすることもできる。
- Jules → 自律型AIコーディングエージェント。
- Project Mariner → AIエージェントによって旅行計画や予約、情報収集など日常業務を自動で手伝う実験的機能(現時点では米国など限定で先行提供)。
Veo 3とVeo 3 Fastの違い
【Veo 3】
- 品質:業界トップレベルの高精細シネマティック映像、先進的な物理演算で自然な表現
- 生成速度:普通
- コスト:高め(1本の動画生成につき100クレジット消費)
【Veo 3 Fast】
- 品質:ディテール(肌質やライティング等)はVeo 3に劣るが、十分な映像・音声品質を維持
- 生成速度:やや速い
- コスト:安い(AI Ultraユーザーならクレジット消費ゼロ)
比較動画を作ってみました。(テキスト→動画)
2本とも同じプロンプトで生成しています。
生成速度を検証してみた
同じプロンプトで、8秒動画をVeo 3で生成するのにどのくらい時間がかかるのか、を検証してみました。
それぞれ5回ずつ、交互に生成し、結果は以下となりました。
横スクロールできます →
| Veo 3 | Veo 3 Fast | |
|---|---|---|
| 1回目 | 1分17秒 | 1分08秒 |
| 2回目 | 1分16秒 | 57秒 |
| 3回目 | 1分10秒 | 58秒 |
| 4回目 | 1分18秒 | 58秒 |
| 5回目 | 1分09秒 | 1分12秒 |
| 平均 | 1分14秒 | 約1分03秒 |
Veo 3 Fastは「Fast(速い)」と名前に入っている割には、標準のVeo 3と大差はないですね。(5回目はなぜか、Veo 3の方が速かった)
生成時間は動画の複雑さやサーバーの混雑状況などによって変化します。あくまで目安として参考にしてみてください。
AI Ultraプランは料金以上の価値あるといえる理由
他のサイトのレビュー記事やSNSでは、

契約する合理的な理由はない。

高すぎる。そこまでの価値がない。
という意見を見かけます。ですが、僕はそうは思いません。その理由を書いていきます。
最初の3か月は半額
Google AI Ultraプランは、「最初の3か月間に限り月額料金が50%OFF」となるキャンペーンが実施されています。通常は36,400円(税込)のところ、3か月間は月額18,000円で利用可能となります。

1日あたり約600円。今ならリスクやコストをおさえてVeo 3による高品質な動画生成やAI機能のフル活用ができます。
Veo 3だけで再生回数を稼げる動画を作れる
現在、AIユーチューバーが脚光を浴びています。実際、AI動画だけのYouTubeチャンネルが、開設から1か月ほどで登録者8万人/総再生回数6700万回以上という驚異的な成果を上げた事例もあります。
AI Ultraプランは料金こそ高いものの、それが障壁となって「本気のプレイヤー」はまだ少数。つまり、今こそ先行者利益を掴めるタイミングといえます。
もし動画がバズれば、料金分以上の収益や知名度獲得も十分可能。「新しい技術をいち早く手にした者だけが得られるリターン」が、ここには確かに存在しています。
僕もVeo 3でAIユーチューバーのサンプル動画を作ってみました。
リリース時よりもクレジット数が多くなった
2025年8月18日のアップデートで、Ultraプランの月間AIクレジットが12,500→25,000に倍増しました。

この上限で1か月に生成できる動画の本数は、
- Veo 3(通常版)の場合:250本(1本=100クレジット消費)
- Veo 3 Fastの場合:
1,250本(1本=20クレジット消費)無制限
このアップデートにより、Veo 3 Fastの動画生成は”ほぼ無制限”状態に。毎日40本以上生成しないとクレジットを消費しきれません。
追記(2025年8月28日)
Veo 3 Fastで動画を無制限に生成できるようになりました。(20クレジット → 0クレジット)

これはかなり大きなアップデート。「クレジットを使い切る人、あんまおらんやん。無制限にしたろ。」という感じなんですかね。
プランに含まれるのはAI動画だけじゃない
Veoを目的に契約しても、他のAI関連のツールやサービスも付帯します。
- Geminiの最新AIモデルが自由に使える
- 使用量上限の大幅引き上げ
- 文章作成、校正、要約、調査などをサポートするAIアシスタント
- GmailやGoogle ドキュメントなどで使用できる
- NotebookLMによる音声要約やノート整理、膨大な情報の分析機能
- 使用量上限の大幅引き上げ
- Google フォト、Google ドライブ、Gmailで合計30 TBのストレージ
- 単体購入だと「2 TBで月額1,450円」
- YouTube Premium 個人プラン
- 単体購入だと「月額1,280円」
- そのほか、多くのAI機能・メリットあり。
Veo目当てでも、業務・学習・クリエイティブ分野まで幅広く活用できるAI環境全体が手に入ります。
最初の3か月は半額であることを考えると、さらにお得感が増します。
また、世界中の天才が集まり、莫大な資金を投じて開発された最先端技術を、日常で心置きなく体験できる。その「触れられる喜び」も、大きな付加価値といえるでしょう。
FlowがVeo 3の価値を高める
Flowとは、Googleが提供するAI動画制作プラットフォームです。専門知識がなくても直感的な操作で高品質なAI動画生成ができ、Veo 3などの最先端AI動画モデルを最大限に活用できます。
Frames to Video(フレームから動画生成)
最初のフレームと最後のフレームを指定することで、その間の動きをAIが自動生成します。ストーリー性やビジュアルの流れを自分のイメージでコントロールできます。最初のフレームだけの指定も可能。
Flow上でテキストからフレーム(画像)を直接生成できます。

Ingredients to Video(複数画像から動画生成)
複数の画像を”材料”として指定するだけで、それらの”材料”取り入れた動画をAIが作成します。
※ 2025年8月時点ではVeo 3非対応。そのためVeo 2で生成する必要があります。

Scenebuilder(シーンビルダー)
各シーンごとに詳細な設定やカット構成を細かく指定できます。通常は最大8秒のVeo動画ですが、Extend機能でより長尺でストーリー性のある映像も制作可能です。
※ Extend機能は2025年8月時点ではVeo 3非対応。そのためVeo 2で生成する必要があります。
ただし、1本目の動画の最後のフレームを画像として保存して、その画像を2本目の動画の最初のフレームとして使用することでVeo 3で”16秒の動画”を生成できます。
実際に8秒+8秒の動画を作ってみました。
動画編集ソフトを使って「間の1フレーム」を切り取ることで、さらにスムーズになるかと思います。
Whiskでも動画生成できる
Whiskは、Google Labsが開発した次世代型の画像生成AIツールです。これまでの生成AIが主にテキストプロンプトを入力して画像を生成していたのに対し、Whiskでは「画像そのもの」をプロンプト(材料)として入力することで、新しいビジュアルを直感的に生成できる点が最大の特徴です。
Whiskで生成した画像を、動画化する時にVeo 3が使われます。(Whisk Animate)

効果音や環境音を他で探す手間が省ける
Veo 3は、動画生成時に映像だけでなく、効果音や環境音、さらには登場人物の音声までを一度に自動生成できる、世界初の革新的AIモデルです。「素材探し」の手間が大きく軽減されることで動画制作の効率が大幅にアップ。手間だけでなく、費用も削減可能です。
もちろん、Artlistが提供しているようなプロのサウンドデザイナーによる高品質な効果音・環境音と比べると、Veo 3の音声生成は「残念な質」と言わざるを得ません。それでも、ショート動画など、手軽な動画では「許容範囲」と感じるレベルには達しているといえます。
本格仕上げを目指す場合は最終的に素材を差し替えるのが理想ですが、「手間をかけずに音・セリフ付きの動画をまとめて作りたい」クリエイターにとって、Veo 3は時短を実現してくれる助っ人となります。
Veo 3のここがイマイチ
日本語プロンプトに非対応
Veo 3は現時点で日本語プロンプトに対応していません。日本語でプロンプトを実行しようとすると、エラーメッセージが表示されてしまいます。

そのため、英語が苦手な人にとっては翻訳ツールやAIを使って日本語から英語へ変換する手間がかかってしまいます。
日本語のイントネーションが不自然
Veo 3は日本語プロンプトに非対応のため、登場人物に日本語のセリフを話させたい場合、セリフはローマ字で入力する必要があります。しかし、ローマ字表記をもとにAIが生成する日本語音声は、イントネーションや発音が不自然になりがちです。
Doomo! Kinokokyoowakoku shusshin no Enoki desu. Kyoo wa matsutake wo tori ni kimashita.
(どうも!キノコ共和国出身のエノキです。今日は松茸を採りにきました。)
映像では日本人らしい顔立ちのキャラクターであっても、不自然な抑揚やアクセントになってしまいます。その結果、「日本人らしさ」が失われ、映像全体に”AI感”が出てしまいます。
1080pに拡大するとシャープになりすぎる
Veo 3が標準で生成する動画の解像度は1280×720ピクセル(HD)です。Flowを使うことで、ダウンロード時に1920×1080ピクセル(フルHD)のサイズに拡大(アップスケール)することは可能ですが、この際に映像全体がシャープになりすぎる傾向があります。
その結果、輪郭やディテールが硬くなり、かえって映像の質が悪化してしまいます。実際にはHD映像のままで使用せざるを得ないケースが多いのが現状です。
動画のアスペクト比を選択できない
現状、Veo 3が生成できる動画は16:9の横型アスペクト比に限られています。
ショート動画で主流となっている9:16(縦型)の動画を直接生成することはできません。そのため、縦型動画を作成したい場合は、まず「90度回転させた画像」を素材として動画を生成し、その後に生成された動画を「90度回転し直す」という手間が発生します。
追記: 2025年9月10日からは「9:16(縦型)」も選択できるようになりました。

細かな修正がしづらい
動画を生成した後に「この部分さえ直せれば完璧なのに」と感じる場面は少なくありません。しかし、Veo 3には動画の一部分だけをピンポイントで修正し、他の部分はそのまま維持するような機能がありません。そのため、細かな修正を重ねたい場合、ストレスを感じることは多々あります。
画像から動画生成を行えば多少のコントロールはできますが、そもそも画像を生成する過程で同じ問題にぶつかります。たとえば、キャラクターの顔にほくろを追加したい場合、「顔にほくろがある」とプロンプトを追加して再生成すると、意図しない形で顔全体が変わってしまいます。
狙った一点だけを修正できないもどかしさがVeo 3の大きな課題です。
今後、料金に対する価値は右肩上がりに
私がAI Ultraプランを契約した当初、利用できるクレジット数は現在の半分でした。さらに、Veo 3 Fastはいまのように無制限ではなく、1本あたり20クレジットを消費していました。
そのため購入を決断するまでのおよそ1か月間、かなり迷いました。
最終的には「料金以上の価値がある」と判断して契約に踏み切りましたが、その選択を後悔したことは一度もありません。
不便さや物足りない点がいくつか残っていますが、AI動画技術がいまだ発展途上であることを考えると仕方がないことなのかと。ただ、確かなことは、今後も進化のスピードは加速し改善が続くこと。いまは旧モデルでしか使用できない機能も近々最新モデルに対応するはずです。
AI動画を本格的に大量生成したい人にとってはGoogle AI Ultraのコスパは高いといえます。変化の最前線に触れ続けたい、先行者利益を享受したいなら、いち早くこの流れに乗ってみてはいかがでしょうか。
