このページは、次のように考えている方におすすめです。

  • Envato Market(エンバト・マーケット)って何?
  • Envato Marketは海外のサイトっぽいけど安全なの?それって日本語で使えるの?
  • 質が高いけど安く手に入るオンライン素材(映像・音楽・画像・スクリプト等)を探してるけどいいモノがないかな
  • Envato Marketのライセンスや著作権について知りたいな

2017年の10月にEnvato Marketに出会って以来、心を奪われています。

Envato のメンバー情報。

この記事では、僕の経験とあわせて、Envato Marketについて分かりやすく解説していきます。

※ 当ページはPRを含みます。

Envato Marketとは?

Envato マーケットのロゴ。

Envato Market(エンバト・マーケット)とは、デジタル製品・素材を販売している世界最大級のサイトです。

利用できる素材の数は、なんと1,000万点以上!

その数は超ハイペースで毎日増え続けています。一生かかっても全てチェックできないかも。

この記事のタイトルでは「動画・音楽・画像素材」と表記しましたが、Envato Marketが販売している素材の種類は他にもあります。

Envato Marketで利用できる製品・素材の種類は大きく分けると以下の通りです。

  • 動画
  • 音楽・効果音
  • グラフィックデザイン
  • 写真
  • Webサイトテンプレート(Wordpressテーマ)
  • スクリプト(Wordpressプラグイン)
  • 3D素材

つまり、Envato Marketは以下に当てはまる方にオススメです。

  • 動画クリエイター
  • YouTuber (ユーチューバー)
  • インスタグラマー
  • ブロガー
  • アフィリエーター
  • グラフィックデザイナー
  • Webデザイナー
  • エンジニア
  • プログラマー
  • ネットショップ運営者

1つでも当てはまっていれば、Envato Marketは大活躍する可能性大なので、この記事を引き続き読んでくださいね。

では、素材の種類別にもう少し詳しくみていきます。

動画(VideoHive)

Envato Market の動画ページ。

Envato Martketの「動画」ページ(VideoHive)では、

Final Cut Pro(Motion 5)、Premiere Pro (After Effects)、 DaVinci Resolveなどの動画編集ソフトで使えるプラグイン・テンプレートを購入することができます。

また、映像素材やCinema 4D(3DCGソフトウェア)のテンプレートも豊富に揃っています。

僕はFinal Cut Proをメインで使っているので、Final Cut Proで使えるプラグイン・テンプレートを結構使っています。

Final Cut Pro上で自由にカスタマイズ可能で、テキストは日本語にすることもできます。

Envato Marketで購入できるプラグインを使うだけで、簡単にプロフェッショナルな動画を作ることができるので、ものすごく助かっています。

最近では友達のウェディングムービー用のテンプレートを購入。新郎新婦が喜んでくれたので嬉しかったです。

音楽・効果音(AudioJungle)

Envato Market のオーディオページ。

「音楽」ページ(AudioJungle)で、約2,000,000点ある音楽・効果音から自由に選んで購入することができます。

価格は1ドル~となっており、かなりリーズナブル。

購入前に電子透かし(途中で「AudioJungle」という言葉が入る)付きの曲をダウンロードできるので、試しにそれを動画編集ソフトに追加して、気に入った時点で購入できるので便利。

実際に動画と合わせてみないとちゃんと映像と音がマッチしているか判断するのが難しいので。

Envato Marketには大量の音楽・効果音があることで、他の人と被りづらいというメリットもあります。

グラフィックデザイン(GraphicRiver)

Envato Market のグラフィックページ。

「グラフィックデザイン」ページ(GraphicRiver)では、

主にAdobe PhotoshopやIllustrator向けのベクター画像、アイコン、アドオン(プラグイン)を利用することができます。

また、フォントやロゴも数多く揃っています。

現時点で売り上げ1位の商品は「インフォグラフィック(infographics) スライド2,100枚分のセット」となっています。

販売中のインフォグラフィックのテンプレートパッケージ。

「2,100枚分で15ドル」って控えめに言っても安すぎ。

1枚15ドルくらいで販売しているサイトとか普通にあります。

写真(PhotoDune)

Envato Market の画像ページ。

「写真」ページ(PhotoDune)では、10,000,000点以上のプロフェッショナルな写真が1枚$2~と低価格で利用可能。

ただ正直、頻繁にブログやSNS用に写真を使いたい場合は、Envatoを使った方が断然お得です。

Envatoでは定額で500万枚以上が使い放題です。

WordPressテーマ(ThemeForest)

Envato Market のウェブテーマおよびテンプレートページ。

Envato Market内の「ThemeForest」ページでは、WordPressのテーマやWebサイトテンプレートを扱っています。

※ ThemeForestではWordpressのテーマが中心なのでタイトルを「Wordpressテーマ」と記載しました

WordPressとは、ブログ投稿管理システム、CMS(コンテンツ管理システム)のこと。無料で使える上に高い拡張性と自由度を持っていることから、全世界の4分の1を超えるサイトで使われているほどの人気。

WordPressでは「テーマ」と呼ばれるファイル群(フォルダ)をウェブサイトに組み込むだけで「着せ替え」が簡単にできます。

要は、Wordpressのテーマを使うだけプログラミングの知識がなくても簡単にウェブサイトのデザインをプロフェッショナルな仕上がりにすることができます。

オンラインでビジネスをするなら、これは最低限覚えておくといいですよ。

Envato Market内の「ThemeForest」は、世界最大級のWordpressテーマのマーケットプレイス。

日本製の人気のWordpressテーマは1~2万円ほどでなかなか高額である一方で、

たったの$2~、Wordpressのテーマを見つけることができます。(流石に$2のテーマは怖いですが)

ThemeForestで人気のWordpressテーマでも高くて60ドルくらい。

Envato Market で販売されている WordPress テーマの一覧。

日本製のテーマと比較すると半額ほどですね。

僕は過去にベストセラーである「Avada」というテーマを購入したことがあります。(現時点で売り上げ数が575,000以上)

購入履歴ページのスクリーンショット。
購入履歴ページ

日本製の人気テーマと比較すると半額程度の価格であるにも関わらず、機能の数は圧倒的に「Avada」の方が多いです。

「Avada」に限らず、多数のテーマは多言語化することが可能。

英語のテーマを使うのは不安かと思いますが、人気のテーマを選んでおけば大丈夫ですよ。(経験済み)

人気のテーマならわからないことがあってもサポートがしっかりしていますし、カスタマイズの情報も多いので。

WordPressプラグイン(CodeCanyon)

CodeCanyon ページ。

Envato Market内の「CodeCanyon」ページでは、Wordpressプラグイン、PHP、Javascript、HTML5、Bootstrap、iOS、Androidのスクリプトを扱っています。

※ CodeCanyonではWordpressプラグインを中心にとなっているためタイトルを「Wordpressプラグイン」としました

CodeCanyonが扱っているWordpressプラグインは高品質&低価格なので、

ウェブサイトやブログを強化したいなら大活躍すること間違いなし!

20~30ドルくらいで簡単にメンバーシップ機能を追加したり、ポップアップやスライダーを追加できます。

3D素材(3DOcean)

Envato Marketの3D素材ページ。

Envato Martketの「3D素材」ページ(3DOcean)では、Cinema 4DやElement3Dで使える3D素材を扱っています。

現時点では、3DOceanで利用できる3D素材の数は75,000点以上。

正直、3Dに関してはほとんど制作経験がなく、これ以上は何も言えないので、Envato Marketの素材の紹介は終わりにして、Envato Marketで購入できる素材のライセンス・著作権について解説していきますね。

(Blenderで3Dドーナツを作ってた時の懐かしい記憶が蘇ってきた…)

Envato Marketで購入できる素材のライセンス・著作権について

まず最初にEnvato Marketで購入できる素材のライセンスについて理解すべきことは、

著作権フリーではなく、ロイヤリティフリーだということ。

ロイヤリティフリー(Royalty Free)とは、事前に取り決められた使用許諾範囲内であれば、知的所有権に関する追加の使用料の発生が免除されている著作物や技術のこと。

Envato Marketの素材は、上記の「事前に取り決められた使用許諾範囲内」であれば自由に使うことができます。

購入したからと言ってどんな用途にも使える訳ではありません。

「じゃあ”事前に取り決められた使用許諾範囲内”って?」と思いますよね。

それについて少し説明していきますね。

この記事でのライセンス情報は2020年4月時点の情報です。その情報は今後変更される可能性あります。トラブル回避のために、ご自身でEnvatoのライセンスページを読み、内容を理解した上でご利用ください。

Envato Marketの素材には大きく分けて6種類のライセンスが存在します。

音楽、効果音、ビデオ、写真、特殊など、さまざまなメディアタイプのアイコンとともにライセンスの概要を示すグラフィック。
  • Standard Licenses(スタンダード・ライセンス)
  • Music Licenses(ミュージック・ライセンス)
  • SFX Licenses(SFXライセンス)
  • Video Licenses(ビデオ・ライセンス)
  • Photo Licenses(フォト・ライセンス)
  • Specialty Licenses(専門ライセンス)

各ライセンスを順番に見ていきましょう。

と言いたいところなのですが、全てを丁寧に説明していると記事が長くなり過ぎるので、特によく使われているライセンスであるStandard Licensesやいくつかのポイント・注意事項のみ抜粋して解説していきますね。

Standard Licenses(スタンダード・ライセンス)

6種類のライセンスがあると前述しましたが、Envato Marketで素材を購入する時に多くの場合、「Standard Licenses」に当てはまるかと思います。

「Standard Licenses」は、以下の2つのライセンスに分けられます。

  • Regular License(通常ライセンス)
  • Extended License(拡張ライセンス)
ライセンスオプションを表示するドロップダウンメニュー。

これらの2つの大きな違いは、これらのライセンスを持った素材で作ったコンテンツ(製品)を再販売するかどうか。

例えば、YouTube、SNS、ブログなどでは、視聴者や読者は無料でコンテンツを見たり、読んだりすることができるのでRegular Licenseに該当。

一方で、オンラインコースだったり、DVDにして有料コンテンツとして販売場合は、お客さんがそれらにお金を払っているのでExtended Licenseが必要です。

ちなみに、Envato Martetの公式サイトでは、素材を「Item」、素材で作ったコンテンツ(製品)を「End Product」(最終製品)と表現しています。

もう少し例を追加してみます。

横スクロールできます →

ItemEnd Product
(Envato Martetでダウンロードした)音楽(その音楽を使用した)動画
動画編集ソフト用のプラグインそのプラグインを使用した動画
WordPressテーマウェブサイト、ブログ
写真・ベクター素材ウェブサイト、ブログ
チラシのテンプレートチラシ
Photoshopのブラシ作品

各素材のライセンスは原則、1つの最終製品のみに適用

基本的に、Envato Marketで購入した素材のライセンスは1つの「End Product」(最終製品)のみに適用されます。

つまり、複数の製品に素材を使う場合は、それぞれの製品毎にライセンスを取得する必要があるということです。

例えば、クライアントAから動画制作の依頼をされて「動画テンプレート(A)」を購入し、それをクライアントAの動画に使ったとします。

その場合、もしクライアントBから動画制作を依頼されても「動画テンプレート(A)」は使うことができません。

クライアントBの動画用に「動画テンプレート(A)」を使う場合は、もう一度素材を購入する必要があります。

クライアントAの別の動画(製品)に使う場合も同様です。

ただ、シリーズものに関しては、ライセンスは1つでOKとなっています。

つまり、そのシリーズのエピソード毎にライセンスを取得する必要はないということですね。

ここでいうシリーズとは、全てのエピソードに繋がりがあり、最大52エピソードまでとされています。また、全てのエピソードは1年以内に公開する必要があります。

それを超える場合は、新しいライセンスを取得する必要あり。

詳しくはFAQ(よくある質問)ページのA single applicationで確認できます。

全ての素材に「素材のライセンス1つにつき1つのEnd Product」のルールが適用されている訳ではありません。

写真(PhotoDune)やツール( Photoshopのブラシやフォント)には「Permitted multi-use」という複数の製品に利用できるライセンスが適用されます。

詳細は、「FAQページのPermitted multi-use」で確認してください。

ライセンスに関するよくある質問とその答え

ここからは、FAQページを元にライセンスに関するよくある質問をいくつか抜粋して紹介していきますね。

購入した素材は修正・変更することは可能ですか?

はい。End Product(最終製品)に合わせてカスタマイズすることが可能です。例えば、色や文字を変更したり、テンプレートのレイアウトを変えることができます。

パッケージ(バンドル)製品を購入した場合、1つのEnd Productにしか使えませんか?

パッケージ(バンドル)製品に含まれている素材はそれぞれライセンスを持っています。つまり、パッケージ(バンドル)製品に含まれる各素材は別々のEnd Productに使うことができます。

例えば、10曲セットのパッケージ製品を購入した場合、各曲を別のEnd Productに使うことができます。

Envato Marketの使い方」の記事で実際に購入したYouTube向けのテンプレート(パッケージ製品)のライセンスに関して、製作者に直接連絡をしてみました。

僕がした質問の内容は「複数のYouTube動画に同じ素材を使うことはできますか?」。

そして、帰ってきた答えは以下の通りです。

「基本的にはあなたのYouTubeチャンネル内であれば、動画数に制限なく何度でも使用できます。(Basically you can use it for your channel on unlimited videos.)」

つまり、Envatoでは基本的には1つの素材は1つの製品に限られているものの、(製作者の意向により)素材によっては複数回の利用を認めています。

とはいえ、将来的に起こるかもしれないトラブルを避けるために製作者に直接連絡してみてくださいね。

後日、Envatoに同じような質問をしたところ、「Envatoでは基本的には1つの素材は1つのEnd Productのみに使用可」というポリシーであるという回答と共に、何度も繰り返し素材を使いたいのであれば、Envatoを利用するといいですよ、とアドバイスを頂きました。

なので、同じ素材を複数回使用するなら、Envatoを利用すべきという感じですね。

上記の通り、ライセンスはEnvato Marketの短所といえますが、総合的に見れば、優良なプラットフォームではないでしょうか。

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